観る将を除けば将棋ファンなら誰でも最年少名人の記録は谷川浩司十七世名人の21歳だったってことは知ってるはず。
当時の僕はその前の記録の中原誠十六世名人の24歳の記録を抜いてほしくなかったので、谷川さんの挑戦を受ける加藤一二三当時名人を応援してましたよ。そりゃ同じ「誠」だからね(笑)
21歳の若者が残した「名人位を1年間預からせて頂きます」のセリフはあまりにも有名。嬉しいと言うよりむしろ戸惑ってるようで、なんで「やったー!」と喜ばないんだろうと不思議な気がしました。
中学生棋士の羽生さんも渡辺さんも名人戦には縁がなく名人位獲得にはとても時間がかかったけど、恐らく人生でワンチャンスしか無い最年少記録の更新にチャレンジする若者が現れました。
もちろん当時と同じように「記録が抜かれないといいなぁ」と思って渡辺名人応援してましたよ^^
でも両者の対局はそれまでのタイトル戦と同様に中盤までは互角でも藤井曲線を破ることが出来ず名人位のタイトルは移動、最年少名人の記録は更新されることになりました。
記録を抜かれてしまった谷川さんがどういうコメントを出すか注目していたらNHKのニュースで真っ先に報道されてました。
記録というのはそれに相応しい人が持つべき、と考えるようになりました。
40年前の言葉をもう1度使わせて頂くと、中原16世名人からお預かりした最年少名人の記録を、無事、藤井新名人にお渡しできた、という心境です。
光速の寄せと恐れられたずば抜けた終盤力を持った自分だって十二分にその記録に相応しいはずなのです。
「チクショー!」と言う権利だってあるんだから。
どうやったらこんな達観した気持ちにたどり着けるんだろう…。
一緒にテレビを見ていた奥さんとため息を付いちゃいましたよ。
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