「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」 著者・加藤陽子 新潮文庫
東大で日本近現代史を教えている加藤教授が、歴史研究部の中高生に講義した5日間がまとまっている。
中高生相手なので、わかりやすく、考えようと興味を持たせるような問いかけをしていて、勉強になったわ。
序章「日本近現代史を考える」
歴史は暗記ではなく、論理的に説明できるようにと。
イギリスのE・H・カー歴史教授は「歴史は科学だ」と、1つ1つの事件が重なって出来事になるのだから、歴史を教訓として今の出来事を分析する。
確かに過去にこう言った出来事や過ちがあったから繰り返さないようにと、事例を持ち出してこれからどうするかを選択するところがあるか。
1章「日清戦争」
福沢諭吉の脱亜論のように、隣国だからという配慮はせず、西欧列強のように対していけばいいと。
朝鮮の留学者を保護していた福沢がこう言うのが意外だが、清や朝鮮がしっかりしないとロシアが日本の利益線に食い込んでくるからと。
2章「日露戦争」
陸海軍の共同戦線によりギリギリだろうが勝てたことと、勝ったことにより満州へのサンユウが味方のイギリス・アメリカだけではなくロシアを支援していたドイツ・フランスへも開かれた。
しかし日本国内は増税で、それにより被選挙権者の階層も変わっていった。
日清戦争に勝ったから領事裁判権の撤廃、日露戦争に勝ったから完成自主権の回復ができたということで、一等国として認められるためにはやっぱり戦争で勝って力を見せつけなければならなかったんだな〜
3章「第一次世界大戦」
日本は戦略的利益に合致する植民地しか獲得してこなかったと。
台湾は中国へ、朝鮮はロシアへ、南洋諸島はアメリカへの
てか9月から10月の間にドイツが持っている南洋諸島を占領とか・・・海軍強えーな。
日本が第一次世界大戦に参戦して3か月で終戦、日英同盟の関係で戦勝国扱いで戦死者も少なかったとめちゃくちゃコスパのいい戦争だったな。
でもイギリス、「日本がここまでは軍事行動しないって約束したよ〜」とか約束渋っている間に公表とか本当に二枚舌外交してんなー
4章「満州事変と日中戦争」
胡適というめっちゃ頭のいい駐米国大使がいて「アメリカとソビエトを介入させないと中国は負ける、介入させるために開戦後2〜3年負け続けるとか言ったそうだ。
すげーな、でもそれなら世界恐慌引き起こして他国どころではないアメリカとソビエトも中国の貿易黒字のために参戦するか。
中国が日本が折れてくれるのを待っていたら、熱河攻撃により国際連盟に対して戦争行為をしたと見なされ、除名されるくらいならと自ら脱退する道を選ぶことになってしまった。
5章「太平洋戦争」
日本海軍のパイロットは中国に向けて渡洋爆撃を繰り返していたので、技倆がすぐれいた。
魚雷を空から落とすと60m沈んでから目標に向かって進むのだが、真珠湾は推進12mの浅い湾だったためアメリカも油断していた。
まさか日本が60m沈まないよう魚雷投下訓練を3か月でやってくるとは思わなかったらしい。
まぁ・・・日本に先制攻撃をさせたいアメリカの思惑があったにしても、真珠湾攻撃は想定外にやられちゃったんだね。
なんか、税金で弾買っているから外せないとかで命中率が異様に高い現代と同じ感覚だよな。
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