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2021年07月25日09:37

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カザフ大統領候補 の雑感

カザフお姫様の意外な素顔…美貌受け継ぐ娘もスター選手、将来は大統領候補!
https://news.yahoo.co.jp/articles/03804ad039f6f387144ef661057793de1bc7109a

この記事を読んで、何年かぶりにアレクサンドル・ヴィノクロフのことを思い出す。ヴィノクロフも将来のカザフ大統領候補とか言われていたこともあったよなと。


ヴィノクロフは、00年代から10年代前半にかけて活躍した カザフスタン出身のロードレース選手。全盛期はグランツールで優勝候補に上がるような選手で、ツールの最高順位が総合3位。ブエルタアエスパーニャでは総合優勝している。カザフの軍籍にありながらロードレーサーをやっていたことでも知られていて、その性格も「良くも悪くも悪くも軍人」みたいな感じ。

で、そのヴィノクロフが当時所属していた名門チームが、ドーピング疑惑によって消滅の危機を迎えた時に、カザフスタン政府がチームごと買い取る形で成立したのがアスタナ(当時のカザフスタンの首都名)チーム。ヴィノクロフは国の英雄だったし、首相は自転車協会の偉い人だったし、なにより当時のカザフは地下資源ですごく儲かっていた。チームを買い取ることに何の躊躇もなかった。

まぁカザフも他の旧ソ連の例に漏れずドーピング疑惑がつきまとう国で、アスタナからも数年も経たずに組織的なドーピング疑惑が出て、その年のツールから除外されたり、当のヴィノクロフ自身が陽性反応が出てチームから解雇されたり(後に戻った)と色々あったのだけれども、なんやかんやでロンドン五輪での金メダルをとったヴィノクロフは有終の美で現役引退(この時も色々あったような気もするけれど)。その後、なんやかんやでプロチームとして定着することに成功したアスタナの偉い人になって、所属選手が不甲斐なかった時には「軍人に有りがちな強い圧」をかけているという話のはずだった。


で、いまヴィノクロフはどうなってるのだろうかと思ったら、今年のツールの直前にアスタナでの役職を解かれていた。どうもカザフは 資源価格の下落で かつてのような経済成長力ではないみたいで、アスタナでも給料の未払いなどが起こるようになって、カナダ企業の資本を受け入れざるを得なくなり、その結果として複数の旧経営陣が更迭されていた。ヴィノクロフの解任もその流れらしい。

ちなみにアスタナチームの成立を決めた当時の首相は、その翌年に 実質的な独裁者であるナザルバエフ大統領から解任されていて、防衛相→知事へと降格していっている。

首都アスタナも、ナザルバエフの名前を取ってヌルスルタン(ヌルスルタン・ナザルバエフ)へと都市名が変更された。まぁそもそもアスタナ自体が「首都」という意味で、首都名「首都」とかいうアレな名前ではあったのだけれども、首都に自分の名前をつけるとかどうなんだと。

諸行無常だなと。
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