研究マニアの小学四年生、アオヤマ君。この世の森羅万象、特に女性のオッパイについて学術的考察を加えるのが大好きな少年だ。ある日、彼の住む町でペンギンの目撃情報が相次ぎ、さらに学校裏手の森に巨大な球体が出現する。これらの現象は何を意味するのか?アオヤマ君は、憧れている巨乳のお姉さんの力を借りて、その謎に挑む。
「ペンギン・ハイウェイ」。観てきました。
以下、ネタバレ・ハイウェイ。


俺がアニメを好まない理由に、「とにかく見ていて恥ずかしい」というのがある。だいたい、世のアニメというのは童貞の脳内妄想産物であり、その世界に呼応してしまうということは、「はい、ボク童貞です!」と声高に宣言してしまっているのと同じなのだ。いや、偏見なのは解っているよ。でもあのセリフ回し、あの女性造形、どう考えても作ってる奴ぁ童貞だろうよ! 気持ち悪いわ!…と思ってしまうのである。
で、本作「ペンギン・ハイウェイ」。男の子がお姉さんの胸に関心を寄せるオープニングから童貞力炸裂である。しかも、全体を通して「ひと夏の経験」の物語なので、童貞の妄想、ここに極まれりである。
しかし典型的な、まぁ俺的虫酸純度の極めて高いルックのアニメでありながら、話はかなり歪んでいる。オーソドックスなジュブナイルでありながら、展開はどんどん不条理になっていく。「海」出現と存在意図に明確なロジックはなく、お姉さんとペンギンの正体についてもボンヤリとしか解らない。しかしそれでいて、キチンと解決し物語上の明快なカタルシスは存在する。水がモチーフ・スタニスワフ症候群という名前の引用・念じたイメージの具現化という三点からも「惑星ソラリス」から影響を受けていることは明らかで、ルイス・キャロルの世界やエウレカというワードからも、文学・SF・数学リテラシーの高さを要求してくる映画でもあった。つまり、ある程度のインテリじゃなけりゃ「あー、ペンギン可愛かった」くらいの感想しか出てこない作品なのだ。ハッキリ言って難解。その難解・難問具合に挑むスタンド・バイ・ミーだと思えば満足はできる、かな。
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