画廊経営のセレブ、クロードに騙され、詐欺罪でムショに入っていたデビー・オーシャン。彼女はあのダニー・オーシャンの妹だ。収監中に綿密に練り上げた犯罪計画の準備を開始しようと、早速相棒ルーと共にメンバーをスカウト。ハッカーのナインボール、調達・サバキのプロであるタミー、スリのコンスタンスらを集め、実行に移していく。舞台はメトロポリタン美術館で開かれる豪華なパーティ〈メットガラ〉。狙いはハリウッド女優ダフネが身につけるカルチェのダイヤネックレスだ。厳重警戒の元で、デビーたちは果たしてダイヤを盗み出せるのか?
「オーシャンズ8」。オンナだらけのケイパーものですな。メットガラといえば、ドレスをまとった美術館というドキュメンタリーも公開されたばかりで、まぁ豪華かつ準備が尋常じゃない催しとして既に知られておりますけども…
以下、オーシャンズネタバレ。
ガチでネタバレするから、以下は未見の方はスルーでよろしく。



まず言っておかねばならないのは、ケイパーものとしては決して知的ではなく、反則系の部類であるということ。ピンチの回避もご都合主義だし、計画も割とズサンです。伏線の回収も正直エレガントではありません。デビーのリストの中身の答え合わせも無いし、ダフネがどうやってデビーのアジトを見つけたかのロジックも説明無し。最後に本家オーシャンのメンバーの手を借りちゃうとこなど、反則以外の何物でもありません。
ですが、本格ケイパー映画としてではなく、女性たちの対男性リベンジ映画として捉えたら、実はちゃんと整合性が取れているんですよね。騙したり利用したりするのは常に「男」なんですよね。それこそクロードや保険屋、カルチェのスタッフから盆を運ぶ輸送人に至るまで、ちゃんと男で統一。クライマックスで手を借りるのも、もちろん男。でも、デビーのピンチを助けたり手を貸すのは…ナインボールの妹や、宝石売り込み老婆たちのように…みな女性なわけですよ。明確な役割わけをしているところは見事でした。
そして何より、アン・ハサウェイですよ(笑)。アンちゃん史上最高にバンビな表情をたくさん見せて、楽しませてくれます。それだけで良しとするか!
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