神奈川県の一戸建てに住む幼稚園児・くんちゃん。お母さんが妹・未来ちゃんを出産して久々に帰ってきたけど、未来ちゃんにかかりきりで、くんちゃんには構ってくれません。お父さんも、慣れない主夫業でアタフタしていて、くんちゃんと遊んでくれないのでした。寂しいやらイライラするやらで、くんちゃんのダダはエスカレートしていくのですが、そんな時、家の中庭に女子高生が現れて…
「未来のミライ」を鑑賞。細田守の映画をただの一度も面白いと思ったことのない私ですが…
以下、ネタバレ好きくないのォ〜〜


予告編を観たイメージからは
普通の幼稚園児が、突然現れた未来の妹と時空を超えた旅に出発し大冒険!
てな話を想像していましたが
まったくそうじゃないのね。冒険なんて欠片もなくて、あくまで「体験」。未来や過去の妹や母や曾祖父や自分自身と出会って、ちょろっと一緒に過ごして、また日常に戻ると。その繰り返しね。時空を超えるロジックは一切説明無しです。
あー、退屈。
と、言うと思ったでしょ。
逆です。これ、胸にビンビン来ました。


単なる「体験」を繰り返すだけじゃなく、その一つ一つから、くんちゃんが必ず何かを吸収して成長していくわけですよ。それもほんのちょっと、少しずつ。同じように、さりげなく季節が移り変わるなかで、母も父もうっすら成長していくの。あのね、こういった単なる日常の風景って、子育てを経験した身には堪らなく愛おしいものなのよ。それを見せつけられたらさ、家族のアルバムを見返してるようなキュンとする気持ちになりますよ。それだけでグッとくるんだよね。確かにくんちゃんの声が少女声だったり、犬が何故擬人化するのか意味不明だったり、受け入れがたいところもあるっちゃあるけど、総合的には、家庭ドラマの「感動あるある」の成分が濃くって、大満足でしたよ。これが下手に時空を超える理由を説明しちゃったり、くんちゃん&ミライのアドベンチャーものになったりしてたら、俺はクサしてるとこでした。アニメ嫌いで父親だからこそ楽しめた一本。しかし、あの一戸建てのデザインや空撮の素敵さは、アニメ嫌いでも唸ってしまったことを告白します。なかなか良い!
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