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2017年04月05日23:32

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水曜クビクビ日記430:ジャッキー&ヘンリー


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今日の一本目は「ジャッキー」です。

ダラスでJFKが暗殺されてから、ジャクリーンがホワイトハウスを去るまでの一週間を〈淡々と〉描いた作品。確かに盛り上がりどころも無いし、ツマラナイと感じる向きもある、かなり地味な映画です。しかし私は大いに楽しんで満足致しました。もちろんナタリー・ポートマンの演技…ジャクリーンさんの混乱・気丈さ・したたかさ・そして狂気までも、巧みに演じきったあの表情パフォーマンスは満点でしょう。てか、オスカー獲らなきゃおかしいでしょ!ま、それだけでも観る価値あるんだが…

「JFK暗殺映画」として、やはり視点の斬新さに惹かれますよねー。最近まで、我々はいわゆるザプルーダフィルムやオリバー・ストーンの「JFK」でしか、あのダラス・シークエンスを見ることがなかったわけですよ。しかし「パークランド」が現れ、別視点の暗殺場面を目にして、さらに本作で当事者視点の暗殺を目撃するわけです。 エアフォースワン内のジャクリーンが「服を着替えたら?」とジョンソン夫人に声かけられるんだけど、こっちは「そんな汚れてないんじゃね?」と思うんです。しかし彼女がホワイトハウスに帰宅して初めてバストショットから全身ショットに変わるんだけど、そこでスカートに相当血が付いてて、ストッキングの中までベッタリなんですよ。こういうショッキング演出は俺の大好物。巧いですよ。

物語的には、JFK&嫁の悲劇ドラマかと思って見れば起伏がないんだけど、稀代の〈プロデューサー〉ジャクリーンの成長譚として捉えると、ぎこちないホワイトハウス案内番組から堂々とした葬列に至るまで、見事な進化を遂げたというカタルシスが得られます。そう、彼女は悲観にくれる妻ではなく、JFKのプロデューサーなんです。だから映画は、彼女を美化するでも奇人扱いするでもない描き方なんですよね。人間ジャクリーンとしての描き方は秀逸で、記者に語る「伝えたいこと」と、神父に語る「弱音と本音」の対比で等身大の彼女を浮かび上がらせます。これは脚本の巧さ。ややエキセントリックでワガママなように描きつつ、棺移動に子供を同行させたことをオズワルドの死から後悔しロバート・ケネディに食ってかかるなど、ちゃんと聡明な部分も見せています。

演出面では、まず音楽。この手の地味伝記映画にしては珍しく、BGMが鳴りっぱなしなんですよ。それも美しいとか壮大とかじゃなく、不穏で不快な旋律。このおかげでずーっと画面に集中できました。そして映像の質感。全編、1960年代の映画をニュープリントで「午前10時の映画祭」にて鑑賞している感じなんですよ。フッテージとの合成や、当時の車、景色の再現力も素晴らしいものがありました。もちろん、近代史に明るいほうがより楽しめますが、そんなに詳しくなくても平気。まさかJFKを知らない人は見ないでしょうからね(笑)。ジョン・ハートの遺作ということも加味して、私、結構オススメです。


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次はバルトで「ハードコア」。


こりゃまぁ、FPSゲームをそのまま劇映画にしただけの中身で、確かに撮影スゲェなとは思うんだけど、二度見る価値はないって感じ。シャルート・コプリー七変化を楽しむくらいかな。エイカンって敵役がローリー寺西に見えたのは俺だけか(笑)


さて来週は間違いなく「攻殻機動隊」。トレスポ2は行く時間あるかなぁ?
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