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2016年10月10日17:41

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蒼き地獄に堕ちた勇者ども33:血と雨とちあきなおみで泣く五人!





1995年春。ディスコ〈birds〉のオーナー・万代は、バブル崩壊後借金漬けとなり、追い詰められていた。カネを借りているのは、広域指定暴力団「五誠会 」傘下の「大越組」。日に日に取り立てがキツくなり、彼が考えついたのは、大越組金庫に眠る一億の隠し金を強奪するというものだった。万代は、血の気の荒い青年・三屋、元刑事の氷頭、大越組構成員ジミー、リストラサラリーマン荻原を加え、五人で組事務所を襲撃。カネを奪うことには成功したが、荻原のミスから五人の正体が大越にバレてしまう。大越組長は、若頭・久松らを使って五人を追跡するが、それが生温いと感じた五誠会 会長・式根は、最凶のヒットマン京谷を差し向け、五人皆殺しを目論むのだった。ジミーが殺され、萩原も死ぬと、万代と三屋は高速バスでの逃亡を計画。だが京谷はその動きをつかみ、バスターミナルで万代を始末するのだった。一方、氷頭は、辛くも京谷の銃撃を免れていたが、最愛の妻子を殺害されてしまった。そして5月4日、雨の夜…氷頭は、生き残った三屋と共に大越組に殴り込みをかけ、大越と久松を射殺。しかし京谷は仕留めらなかった。京谷は氷頭を撃ち、現場に駆けつけたパトカーにも発砲して逃亡したのだ。その後、三屋は京谷と再会し撃ち合いとなり、相討ちで絶命する。

5月4日。大越組が襲撃された直後。病院の玄関に雨晒しになった死体が転がっていた。氷頭と三屋に撃たれた大越、久松ら組員たちだ。駆けつけた五誠会三代目で式根の孫・誠司は、護衛の松浦と共に遺体を確認する。そこには、大越の息子・大輔と、久松の息子・勇人の姿もあった。誠司と松浦は、襲撃犯から組長を守りきれなかったと久松を侮辱し、破門扱いとしてしまうのだった。

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そして19年。

久松勇人は、堅気の生活を送っている。父が死後破門となったため香典も出ず、貧しい暮らしをしてきたが、懸命に働き母を助けていた。そんな勇人だが、今も大越大輔とは付き合いがあった。大越組が潰れ、成長した大輔は今は誠司の護衛役だ。誠司は五誠会を合法化し、〈birds〉の残るビルを取り壊してアミューズメントビルを建てる計画を進めている。そのための政略結婚も準備中らしい。誠司には麻美という愛人がいるが、ある弱みを握られて彼から逃げられずにいるらしい。勇人にとっては関係のない極道の世界だが、ある日、その人生が狂うことになる。勇人の母の元に、富田というルポライターが現れ、久松が大越を守って死んだ19年前の真実を告げたのだ。破門の件で五誠会を憎み続ける勇人の母は、これを聞いて恨みを晴らそうと松浦が管理する五誠会の金庫室「皆藤法律相談所」をたった一人で襲撃。そして松浦に殺害されてしまったのだ。勇人は復讐のため松浦を殺そうとするのだが…

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「GONINサーガ ディレクターズロングバージョン」です。回想シーンが増えて、さらに旧作理解に役立つという出来でした。ライティング、雨と血の演出、そして官能的な音楽。まさに石井隆ワールドでまずまず楽しめる作品でした。劇場版はなんとなく残念な出来でしたが、不思議とBlu-rayで観ると楽しい、というか愛おしい映画です。前作が同性愛の映画であったのに対し、本作は家族愛と兄弟愛の映画。今回の五人…誠司も入れて、全て19年前の関係者の血縁。氷頭は19年前の当事者だから、みんなの父親みたいなもの。みな家族みたいな関係性で、そこにセックスはないんですね。〈birds〉の地下で雑魚寝するのは、一つ屋根の下で暮らす兄弟そのもののように見えました。東出くんがスクリーンを破って出てくるのは、子供たちが〈お産〉で出てくることのメタファーなのかも知れません。色々考えると、結構面白いな、これ(笑)


(ブルーレイのみ所有ソフト:81枚目)
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