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2016年09月18日20:18

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1000タイトル突破! 最後のDVD収集日記…孤独な場所で

彼女のキスが私を生み、彼女に去られ私は死んだ。儚く終わった我が人生よ…

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LA、ウエストハリウッド、夜。
有名脚本家ディクソン・スティールがいつものレストランに現れ、監督から新作の依頼を受けた。新作は、長編ミステリーだが原作が分厚くて読むのが面倒くさい。すると、レストランのクラーク係を勤める若い女ミルドレッドが原作の読者であることがわかった。そこでディクソンは、食事後ミルドレッドを自宅アパートメントに連れ帰り、あらすじを口述させることにする。ミルドレッドは彼氏ヘンリーとのデートをキャンセルしてディクソンに付き合い、熱心にストーリーを語るが、時刻はすでに深夜0時半。ディクソンはミルドレッドをアパートの外まで見送り、就寝することにする。すぐ隣がタクシー乗り場だから、ミルドレッドは安全に帰宅できるはず…

午前5時。ディクソンの部屋に昔馴染みの刑事ニコライが訪ねてくる。数時間前に、ディクソンが連れ帰ったミルドレッドが走行する車内から放り出され絞殺死体で発見されたというのだ。署に連行され、容疑者扱いされるディクソン。しかし彼は動じることなく、アパートの向かいに住むローレル・グレイという女性を呼んでくれと刑事たちに頼む。深夜0時半、ミルドレッドを見送るディクソンは、外で涼んでいたローレルと目が合ったのだ。ディクソンとは会話したこともないアカの他人であるローレルは、確かに独りで帰るミルドレッドを見たと証言。よってディクソンのアリバイは成立するが、警察は引き続きディクソンに疑いをかける。さっきまで一緒だった女が殺されたと知って、全く動揺しないのはなぜか?激昂しやすく暴力事件をたびたび起こすディクソンなら、女のクビを絞めてクルマから捨てるような非道なことをやりかねないのでは?ディクソンは、そんな警察の態度に怒りを感じながら、証言してくれたローレルに惹かれ始める。彼女もまた、以前からディクソンに好意を抱いていたようだ。互いの気持ちが解った二人は愛を交わし、同棲を開始。脚本執筆も順調に進み、ディクソンは結婚を意識するが、ローレルはやがて彼の暴力衝動を目の当たりにし、ディクソンが殺人犯であると確信してしまう…

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「孤独な場所で」。ミステリーとしても半端、ラブストーリーとしてもロマンチックではない作品なんだけど、実はそのチグハグさが魅力の作品。原作を大幅に変換し、愛情と恐怖という相反する感情に縛られてしまった女と、衝動を抑えきれない男の闇を描いたノワールなんですね。孤独な場所とは、ミルドレッドが遺棄された場所でもあり、ディクソンの心の中でもあります。不幸〈殺人容疑〉が二人のキューピッドでもあり、ラストのある吉報が、全く吉報として機能しない点など、皮肉に満ちたストーリーが面白いのです。ボギーの代表作としてマストな一枚でした。


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