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2015年04月11日10:14

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オリックス、森脇監督の迷走采配?で借金「9」



 冷たい雨がふりしきる仙台の杜でオリックスが今季3度目の3連敗を喫した。

 先発のディクソンが崩れ3点を追う重たいゲームではあったが、追撃機会は何度かあった。8回も一死満塁。だが、4番の中島が三振に倒れると、楽天ベンチは、回跨ぎで新ストッパー松井裕を送り込んできた。T−岡田に代え、竹原で勝負に出たが、大久保監督から「三振をとってこい!」と送られてきた松井の変化球に竹原のバットは空を切った。

 森脇監督の采配もぶれた。2度あった、せっかくの逆転機を森脇監督の迷走采配で逃した。

 4回である。糸井が四球を選び、平野の打球を前進してきたショートの後藤がグラブで弾き、4年ぶりに古巣復帰したカラバイヨのタイムリーで2点を奪い1点差に詰め寄った。さらに中島が死球。完全に先発のレイは浮き足だっていた。ミスが絡んでの押せ押せムードだ。無死一、二塁とチャンスが広がり、不振で2試合スタメンから外れていた5番のT−岡田。ボールカウント1−0から、ボール球となる落ちる球に手を出してバットが空を切った一振りを認めると、ベンチは送りバントのサイン。だが、T−岡田は、それをファウルにしてしまった。おそらく森脇監督は、空振りを見てタイミングがあっていないと判断して作戦を変えたのだろう。そのサインは、ただでさえ打率1割台と不振の5番打者を迷わせ、消極的な“つなぎ”の気持ちを植えつけてしまった。結局、落ちるボールに手を出して三振。

 同じようなベンチの采配の迷いは、7回にも。追加点を奪われ2点差と広がっていたが、先頭の坂口がレフト前ヒットで出塁すると、楽天ベンチはレイをあきらめ、福山にスイッチ。すると森脇監督は、続く小谷野の初球にまたバントのサインを出したのだ。それが失敗に終わると、強打に切り替えたが、福山のスライダーに引っかかり4−6−3の最悪のダブルプレーで終わった。2点差。終盤の7回で、しかも打線は下位に移る。そこでバントのサインを小谷野は予期していただろうか?
 ベンチと選手の考えにズレがあったのは、間違いない。ここも森脇監督の采配の迷いが、小谷野の積極性に水を差すことになった。ゲームの流れを見誤ったと言われても仕方がないだろう。
「屈辱的な負けです。早く流れを作り、突破する強さを明日から実行していきたいと思う」

 森脇監督は、務めて冷静に試合を振り返った。楽天とは、昨季、17勝7敗の対戦成績。敵地であっても10勝2敗とカモにしてきた相手だったが、指揮官の采配に迷いやぶれがあっては、なかなか不振の打線に流れを引き寄せることは難しくなる。こういうときにこそ、ビジョンと意思の統一が必要である。

 試合前、森脇監督は、2試合ヒットのない4番の中島を呼び寄せて「責任を感じず、自分の思ったようにやってくれ」と声をかけた。阪神との争奪戦の末、メジャーから優勝のための使者としてオリックスに凱旋した中島が苦しんでいる重圧を少しでも取り払ってやりたいと考える指揮官の細やかな配慮だった。だが、その中島は、これで3試合ノーヒット。笛吹けど踊らず……の大苦境。

 宮崎での春季キャンプ中に森脇監督は、THE PAGEの取材に答え「これだけの大量補強してもらったのです。勝つための責任感は増します」と語っていた。優勝候補がまさかの最下位で借金「9」。もう「優勝は無理だ」と言い出す評論家まで出始めているが、一番のプレッシャーを感じているのは指揮官なのかもしれない。



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