昨日はさいたまで二本鑑賞。どちらも、未見なら日記を読まないほうがよろしいです。鑑賞済みでも、「感動した」「面白かった」という感想の方は、不快になるのでスルーしてください。
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ということで、
敢えて言おう。映画「風に立つライオン」は駄作であると。
……いや、さだまさしと大沢たかおは悪くないと思うんです。もちろん「ライオン」は名曲ですし、歌詞のモデルになったドクターの奉仕精神にケチをつける気は毛頭ございません。また、この曲に感動し、さださんに映画化前提で小説を書かせた大沢さんの熱意と志には、何の曇りもないと信じています。
ただ、
映画の脚本が酷すぎます。
まず同僚・青木と、恋人・貴子にインタビューしている風のシーンやナレーションが入っていくんですけど、その設定おかしいですよね。明らかに主人公・航一郎の主観視点で進む部分もあるんで。で、このインタビュー設定もいつしか忘れられて、唐突に病院護衛のおっさんの現在パートでまたインタビュー風になるんですよ。この構成の違和感がまずダメ。現在パートの青木(萩原聖人)なんか酷過ぎですよ。糖尿病で隠れてチョコ喰ってるクダリ、全くの不要でしょう。不要といえば、昭和50年の合唱コンクールだって全然本筋ともテーマとも関係ないし、早く終われ!とイライラしっぱなしでした。誰がインタビューしているのかを明確にしたうえで、その構成を最後まで通すのなら理解もしますけどね。こんな適当な語り口では、映画が台無しです。
あと、航一郎のキャラクターに、猛烈な拒絶感を拭えませんでした。そりゃ、恋人を日本に残してまで、ケニアの劣悪な環境で医療に従事した姿勢は素晴らしいですよ。医師としては神様なみだと思いますよ。でも、医者である前に、お前人間としてどうなんだと。山賊だらけの道を、熱帯研究所からロキの病院までクリスマスプレゼント持ってクルマで独りやってくるって、無謀すぎでしょ。ロビー院長も怒るよそりゃ。しかも、護衛が「今日はだめだ、先祖の霊が・・・」って拒否してるのに、無理矢理クルマ出させるってどんだけ勝手でオメデタイんだよってハナシですよ。理想はどんなに崇高でも、現実を見てないリスクマネージメント能力ゼロな主人公に、全く共感できません。しかも銃撃受けても「俺、医者だから」で反撃しようとしないって・・・護衛を助けるためにも、AK取れよバカ!と叫びそうになりました。きれいごとだけ言う奴って、俺、大嫌いなんです。すいません。あと、夜中に「頑張れ」って叫んだり、自分をライオンに例えたりってクダリが、あまりに唐突過ぎ。あれじゃ、レンジさんも「こいつ頭どーかしちまったか?」と思ってますよ。どうせ高校時代/研修医時代を描くなら、この航一郎のクセもインサートしとけば、唐突感は拭えたでしょうけどねえ。
また、演出もちょっとどうかと思います。戦闘場面でワザとらしいカメラのブレ演出を見せるとか、ミケにクリスマスプレゼント渡す「いい場面」で外野が何の音も立てずにひっそりしてるとか(子供たちがプレゼントもらってんだから、ワイワイしてるのが普通ですよ)、邦画の悪いとこ、結構目立ちました。三池さん、ちゃんとしてくれよ・・・
ということで、今年のワースト10には入りそうな一本でした。最後の手紙の一言も<?>だし、これ素直に「いい映画です、オススメです」という映画評論家がいれば、そいつに映画観るメはありません。
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二本目は、古沢さんが脚本を書いたってんで期待した「エイプリルフールズ」。
これも、見かけ倒しでしたねー。セックス好きの天才外科医とコミュ障清掃婦、宇宙からお迎えが来る中学生、小学生を誘拐するヤクザ・・・などなどクセのある人々が次々出てくる群像コメディなんですけど、無理矢理なキャラのリンクや、とんでもない犯罪を何となく美談にしてしまう適当さ、読めるオチを延々引っぱり笑えないギャグ、悪い所は無数にございます。下手なパロディ(スターウォーズとかね)も含め、とにかく寒い映画でしたよ。トカレフ描写のいい加減ぶり(薬室に1発入ってりゃ9発じゃねーか?/撃ち終わったらスライド後退しねーのか?)も、噴飯ものかと。
ライオンは日テレ、エイプリルはフジ。どちらも典型的「テレビ局映画」です。日本映画の未来は、ますます暗くなりそうです。映画の日でも、カネドブな二本立てでした。オススメしません!!!
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