1960年代のスウェーデン。田舎町ハーグフォシュに住むシングルマザーのモニカ・ゼタールンドは忙しい毎日を送っていた。昼は地元で電話交換手として働き、夜はストックホルムのクラブでジャズ歌手としてステージに立ち、朝帰りという日々。幼い娘エバレナの世話もまともにできず、老いた父母に育児はまかせきりという状態だ。ある冬、クラブに来ていたアメリカ人プロモーターがモニカの声に感激し、「クリスマスシーズン、ニューヨークで歌わないか」と誘ってくる。本場で歌えるなんて大出世だと、モニカは意気揚々と渡米するが、そこで黒人バンドとコラボしたことで客のひんしゅくを買いクビになってしまう。しかも、偶然バーで出会ったあこがれの歌手エラ・フィッツジェラルドの前で〈懐かしのニューオーリンズ〉を披露したところ「その歌、ちゃんと理解してんの?心が無い」と貶され、失意のまま帰国することとなってしまった。この出来事で、モニカは歌を諦めようと考えるが、友人に誘われて参加したジャズ巡業で、<英語じゃなく、母国語のオリジナルジャズを唄ってみたら?>と仲間に提案されて一念発起、オリジナルのナンバーを唄い始めて大ブレークを果たすこととなる・・・
「ストックホルムでワルツを」。スウェーデンの国民的歌手モニカ・ゼタールンドの半生を描いた音楽伝記映画ですが、モニカの自己中心的性格/野心/父との確執もかなりドライに描かれていて、イーストウッドの「ジャージー・ボーイズ」よりも見応えのある作品でした。また、娘エバレナちゃんの天真爛漫な可愛さ、北欧インテリアのモダンさも見どころの一つ。私的には、60年代のストックホルム=刑事マルティン・ベックの舞台ですんで、より楽しむ事ができましたよ。
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