仕事から帰宅すると、顔に向かって何か飛んできた。
何かと思ったらトンボやった。はて、オレが玄関開けた時に一緒に入ってきたんかいな?とにかく追い出そう。
と、突然の来客に目の色が変わったのが玄関に寝そべっていたウチのぬこ。耳と目をトンボの方に向け、尻尾を左右に振っている。
おおおお、獲物を前にしてみーくんの野生が目覚めたのだ!ハンターとしての血が騒ぐのだ!!見よ、今みーくんの生まれて初めての狩りが始まる!!
「ブーン」
「にゃー」
「ブーン」
「にゃー」
「ブーン」
「にゃー」
「ブーン」
「にゃー」
空中を飛ぶトンボを追いかけてちょこまか走り回ってはジャンプするみーくん。もう少しのとこで届かない。
そんなことを何度か繰り返すうち、みーくんの目の前にトンボが近づいてきて。
・・・・・・・・・・・ハシッ!!
捕まえた!両前脚で捕らえた!!
トンボは一瞬動きを止めた。仕留めたのか?
ところが油断したみーくんが手を離した一刹那に、トンボは再び翅を羽ばたかせて空中へと逃走し、そのままどこかへと消え去ってしまった。
みーくんは見失ったトンボを探してキョロキョロとあたりを見回し、玄関ホールの中を走り回ったりキャットタワーの上に駆け上ったりしたがトンボを再び見つけることはできず、諦めたのか床に降りて来て足元にゴロリと寝っ転がってこちらを見上げ「ふにゃー」。
オレは「ああ、悔しかったんか」と背中を撫でてやり、妻は「よしよし、みーくん頑張ったなー、もうちょっとやったなー」と顔と喉を撫でてやる。「にゃー」
トンボはどこに行ったんかな?
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