●レッドクリフ PartII −未来への最終決戦− (2008年 中)
ジョン・ウー 監督
トニー・レオン
金城武
チャン・フォンイー
チャン・チェン
ヴィッキー・チャオ
フー・ジュン
中村獅童
リン・チーリン
◆物語(gooより転載)
大軍を率いて赤壁へ進行してきた曹操軍。曹操は疫病で死んだ自軍兵を対岸の孫権・劉備連合軍の元へ船で流し、連合軍に疫病を蔓延させる。これが原因で劉備軍は撤退、だが諸葛孔明だけは赤壁に残った。そんな中、孫権軍司令官・周瑜と孔明はお互いの首をかけての謀略を展開、周瑜は曹操軍2武将の謀殺、孔明は3日で10万本の矢の収集に成功する。やがて曹操軍に潜伏していた孫尚香が帰還、決戦へ向けて本格的な準備が始まり……。
◆黒感想。
0.予告編の感想。
PartIでは、いらんエピソードをだらだらとやったよなぁ。あのペースで2作目だったら、結末まで描けないんじゃないか?、
1.本編をみての感想。
原作付きの映画の場合、製作者側の「見たい場面を見せましょう」てなサービス精神が不可欠である、と壷焼きで何度も書いてます。そして、PartIでは「見たい場面を全部すっとばしやがってバカヤロウ」という感想になってしまったことも書きました。
じゃ、PartIIでは?
ほほう。確かに「原作に存在する見たい場面」はすっとばされているものの、「原作を読んだ上で、読者が妄想するであろう見たい場面」が映像化されてるじゃありませんか。これはびっくり。「趙雲」にスポットを当てたダニエル・リー監督の「三国志」と同じアプローチだ。具体的に言うと、戦場で華々しく戦う孫尚香だったり、背中合わせで敵に囲まれる趙雲と周瑜の二大美形武将だったり、曹操の前で見栄を切る劉備三兄弟だったり。今まで妄想あるいはゲームの中でしか見ることの出来なかった「見たいもの」を魅せてくれました。なるほど、これを見せたかったがためのPartIでしたか。そうすると、PartIで「この監督、三国志読んだことないんじゃねぇ?」ってツッコミを入れた私は間違ってたことになります。ごめんなさい。「読んだことない」どころか、読み込んで読み込んで、いっぱい想像妄想しまくりの人が作った映画ですね。
そう書くと、PartIありきの作品のようですが(PartIIなんだから当たり前だ)、いやこれが。ちゃんと「予習」の時間があって、前作のおさらいをしてくれます。登場人物の下には字幕で名前と所属が出るし、場面が変わると「曹操の本陣」などと字幕が出ます。ほとんどNHKの歴史番組のノリ。すげー親切。いや、映画としてそれはどうよ? って気分にならないこともないけど、「見せたい映像」に集中させるという意味では、これもアリなのかな。
…今後、映画が全部こういう方向(字幕による解説付き)に進んだらどうしよう。「映像を楽しむ」「映像に騙される」ことができなくなるじゃないか。
あ、PartIからの伏線は全然回収してないや(周瑜の矢傷とか)。うん、やっぱりPartIいらずの映画だこりゃ。
2.役者について。
中村某は、ああやっぱりそういう役でしたか。
直接関係無いけど、北東アジアの代表的な役者が集まった映画なのに、gooの映画紹介(他でも一緒だけど)では、役者の名前が漢字なのは日本人だけなのな。
3.誰におすすめ?
PartIみてないけど三国志好きだよという方、あるいは小説読んだことないけど、ゲームならやったことあるなぁ、というそこのアナタでも大丈夫。監督と三国志について語りたくなるぞ。
◆重箱の隅。
そうは言っても。やっぱり人物の解釈については色々ツッコミ入れたいなぁ。周瑜と孔明があんなにさわやかに別れるのもアレだし、なにより曹操の描かれ方が悪すぎる。そいでもって、そこまで曹操を追い詰めておきながら、最終的には逃がしちゃうのも説得力無いなぁ。関羽が曹操を逃がすエピソードを描きなおしたんだろうけど、あれは「関羽が」逃がすから意味があるわけで。PartIで関羽と曹操の対面シーンを描いたのに、その伏線も回収できてないや。
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