●ヤッターマン (2009年 日)
Yatterman
三池崇史 監督
深田恭子
生瀬勝久
ケンドーコバヤシ
櫻井翔
福田沙紀
岡本杏理
◆物語(gooより転載)
高田玩具店の1人息子のガンちゃんは、父親の開発途中のヤッターワンを完成させ、ガールフレンドの愛ちゃんと共にヤッターマン1号、2号としてドロンボー一味と戦っていた。ある日、考古学者の海江田博士の一人娘、翔子からドクロストーンを探しに行ったまま行方不明になっている博士を探し出して欲しいと頼まれる。ヤッターマンに変身したガンちゃんと愛ちゃんはヤッターワンを出動させ、一路、博士のいるオジプトへ向かう!
◆黒感想。
0.予告編の感想。
さーて。ここんとこ相次いでる実写化だが…これはどうだろ。実写にして面白いのか? え? ドロンジョ様は深田恭子? えー…。
アニメのヤッターマンの面白いところは、毎週毎週「同じことをやる」ところなんだよな。何せエンディングテーマの中に「マンネリ」なんてぇ単語が出てくるくらいで。でも映画になったら、「起承転結」が必要になっちゃうだろ。「ヤッターマン誕生」「ヤッターマン活躍」「ヤッターマン大ピンチ」「大団円」を決められた尺の中に盛り込んだら、それはもう「ヤッターマン」じゃないじゃん。そもそも映画には「先週」も「来週」もないし。てことは、当然「今週のビックリドッキリメカ」もないってことじゃん。
1.本編をみての感想。
…うわぁ。すげぇよ三池監督。本当に本気で「今週のヤッターマン」を作っちゃったよ。ごめんなさい。私の予想は大ハズレでした。「今週のビックリドッキリメカ」も「ぽちっとな」も「おしおきだべぇ〜」も「勝利のポーズ」も「説明しよう」も「ブタもおだてりゃ木に登る」もぜーんぶやってくれました。「次週予告」まであったぞ!
おけ。流れはよし!次は細部だ。
音楽は…劇中で山本サウンドがばんばん流されます。うひょう。挿入歌で甲本ヒロトが「ヤッターキング」歌っちゃうし!BGMで「さんあく18年」を使ってるし!外さないねぇ。
そしてメカ。ヤッターワン、ヤッターキングとも、大河原メカのラインを外さないようにリメイク。そんでもってオープニングに登場するのはダイドコロン!アニメじゃ使わない機能まで使いまくってくれちゃってもうたまらんです。
いろいろ話題になったキャラクターの衣装も、一目でソレとわかるデザインを採用。寺田克也はいい仕事してるなぁ。
つまりは、初代ヤッターマンを作った山本正之(音楽)、大河原邦夫(メカデザイン)、天野喜孝(キャラクターデザイン)へのリスペクトあふれる作品なのだ。
ほいで。
でもね。
そこまで丁寧に作ってあったからこそ、言いたいことも出てくるんだけどね。
せっかくCG使いまくったアクションなんだから、もっとスピーディに…ちがうな、なんというか、そう、盛り上がってるぞ感が欲しかった。特にオープニング。もちょっと高揚するようなBGMでもよかったんでは?
それから、微妙にテンポが悪いのよね。時間を引き延ばしたわけでもないんだろうけどさ、「それいらねぇ」ってシーンが多くない? 例えば、ジャンボパチンコの一文字がなくなるシーンで「なくなってはいけないものが」っていうナレーターとか、寿司屋で「どっかでみたことあるお客さんだなぁ」とか、そういうギャグの解説はいらないから。ほんといらないから。そういうのは大人だけがニヤリとできればいいから! そうじゃないと「子供はわからなくていい」っていうシメの台詞が効いてこないんじゃないかしら。
もひとつ。実写ならではのお笑いシーンもいらないなぁ。具体的に言うと、「ヤッターワンにつかまる皆さん」「ヤッターキングに乗ってる皆さん」。そこは笑いをとるとこなの? 眠そうなヤッターマンや、おっこちそうなゲストを見せたら誰か笑ってくれるの?
うん、この、「不必要な説明シーン」と「アニメにないお笑い要素」をカットしてテンポアップしたバージョンも見たいなぁ。はっ。TV放映の時にはそうなるか?
2.役者について。
他は誰でもかまわんかったけど、ここだけは誰もがこだわるだろうドロンジョ様。深田恭子の採用は、若干(いやかなり)不安だったわけですが。もちろん、セクシー、という観点では、所詮オリジナルの小原ドロンジョに勝てるはずがない。そこで、思い切って「かわいい女」方面にウェイトをおいた。これが結果として大成功。アニメの画面から感じられる年齢より、はるかに若い深田ドロンジョ。もうね。小原ドロンジョとは全く違うんだけど、随所に「可愛らしさ」があふれてて、これはこれでまったくもっておっけーおっけー!なのですよ。
逆に、トンズラーとボヤッキーは原作のイメージそのまんま。もう見事と言うほかはない再現っぷり。公開される前は、「役者は誰でもいいけど、オリジナルキャスト(小原、たてかべ、八奈見)で吹替えしてクレヨン」などと失礼なことを言ってた私ですが、前言撤回。もう実写はこのキャストでなきゃ。
ラストで、「子供はわからなくていい」って台詞が出てきます。この台詞、ちょっと「?」だったの。だって、翔子ちゃんはどう見ても大人じゃん。で、パンフレットみたら。ええっ? 撮影時14歳!? ち、ちょっとちょっと! 14歳の太ももちゅーちゅー&声をこらえちゃってるシーンなんか撮っていいのか?(他にも隠しエロエロシーンがいっぱい。直接描写制限を逆手にとってます。いやん。顔がニヤけてしまう。)
3.誰におすすめ?
どっちかってぇと大人むき。でも子供でも楽しめるとおもうぞ。
とかく地雷の多い「アニメの実写化」作品の中ではかなりの出来だと思います。初代アニメ版を知っている方、最近のリメイク版をみてファンになった方、深田恭子ファンのアナタ!劇場へ行って損はしません。それから、足フェチ、網タイツスキーなそこの君、鼻血ださないようにな!
◆重箱の隅。
つついてくれといわんばかりに、こまかーいネタが山ほど仕込んであります。画面の隅々までしっかりチェックしてくれぇ。
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