高校サッカー地区大会で惜敗を喫した2年生、潔世一が、「日本フットボール連合」から突然の招待を受ける。日本をW杯優勝へと導くストライカーを養成するプロジェクト〈ブルーロック〉へ参加しないかというのだ。日本全国から集められたFW300人の1人として参加を決めた潔だったが…
「ブルーロック」
以下、やぁやぁ、ネタバレの原石ども。



マンガ原作だから当たり前なんだけど、実にマンガ的。つまりケレン味溢れるというか荒唐無稽というか…スポーツ青春モノにデスゲーム要素がくっついてくるという、エンタメの成功方程式に則った設定がまず楽しい。サッカー弱者ほど絵心(窪田正孝)のロジックに頷いてしまいそうな妙な説得力があった。選手たちが繰り出す非現実的なトラップやシュートはヒーロー映画の必殺技みたいな見応えあり。しかしこれもキングダム同様、続けるなら長い道のりになりそうで心配。イケメンたちを愛でるでもよし、気楽にマンガ読む気分で劇場に涼みに行くでもよし。サッカーガチ勢の感想を聞いてみたいもんです。
潔を演じた彼は、Tシャツが乾くドラマの喫茶店の兄ちゃんかな?キンプリの2人と区別がつかない俺は朦朧ジジイなんだろうか。あと、「お嬢」と呼ばれてた彼は京本政樹みたいだったが息子じゃないよね?あと蜂楽くんは菊地凛子に似ていたが弟じゃないよね?
現代に戻ってきた加納百合。彰の意思を継いで高校教師となった彼女は、臨時教諭としてやってきた宮原涼に彰の面影を見る…
「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」
以下、「君にネタバレあれ」



二度と逢えない彼氏との思い出だけを抱えて生きないで、新たな恋と人生に踏み出しなさいと倍賞さんが教える映画。タクシー運転手を諭した後に、高校教師におんなじようなことをしている倍賞さん。お元気そうでなによりです。
恋愛映画だから恋愛シークエンスにケチつけるのはヤボなんだけど、「特攻」のメッセージがあまりに重いから、そちらに比重置いてほしかったなぁというのが正直なところ。偶然海辺で千代と再会とか、涼が彰の生まれ変わりとか、どうしても鼻白んでしまうのよおじさんは。
それにしても倍賞千恵子の物持ち良すぎ問題とニーチェの本の活字が80年以上前のものとは思えない問題は、いかんともし難いな…
1943年、東プロイセンの村グロス・パルチュ。ベルリンから避難してきたローザ・ザウアーは、夫グレゴールの実家に辿りつき義父母と暮らすことになる。グレゴールはロシアに出征中で未だ帰らない。ローザは村で働き口を探そうとするが、いきなり親衛隊に連行されてしまった。連れてこられたのは「狼の砦」近くの施設。同じように連行された同年輩の女性たち…エルフレードやレニ、ウルラたちと通されたのは食堂で、豪華な食事を食べるよう命令される。ヒトラーが砦に滞在中に提供される昼食夕食の毒味をしろというのだ。拒否はできないし200マルクのギャラも出るしで、仕方なく毒味役を始めたローザだったが、着任した施設長の親衛隊中尉ツィーグラーに見初められてしまい……
「ヒトラーの毒味役」
以下、ヒトラーのネタバレ役。



毒味役がいたという証言を元に作られた話で、大方フィクションと思われる。けど、フィクションだとしても悪くはない。銃後の女たちの悲哀を描いたドラマと捉えればいいだけで。「ワルキューレ」などで扱われたヒトラー暗殺も挟みつつ、戦争とナチを憎みつつも身体を開いてしまうローザの苦悩が描かれます。
女たちの食と性、がテーマですよね。どちらも彼女たちには命懸けな人間の「欲」。ツィーグラーを単純な悪魔にしないで、権力に抗えない人間たちの絶望もきちんと見せてくれたと思います。まあまあ良作。
余談…
ツィーグラー登場時に親衛隊員が「彼はゾンダーコマンドだ」と女性たちに教えるシーンがありました。字幕では「特殊部隊」と訳されカタカナルビがされてたけど、これ戦争映画を観る上で記憶すべきワード。ゾンダーコマンドは強制収容所内で遺体を処理する囚人たちの呼称でもあるのです。だからのちにツィーグラーがする〈告白〉とリンクするんですよね。ちなみにゾンダーコマンドについては、「サウルの息子」などでその詳細が描かれています。
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