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2026年07月08日20:19

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水曜クビ×4日記1486:四月の余白




元半グレで前科もある暴力男、西健吾。今は更生し、引きこもりやいじめ、傷害など問題のある子供たちを預かる青少年育成施設を運営している。ある日、西は海斗という中学生の面倒を見ることに。他人の痛みを理解できず、暴力に歯止めのない海斗は、担任も両親も匙を投げるほどの不良少年。西は必死に海斗に向き合い更生させようとするが…



「四月の余白」



以下、「ネタバレの里」。

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吉田恵輔の映画は、いつだってヒトの「嫌な面」と向き合うことを強制してくる。我々真面目に生活している者たち、ひいては社会全体に迷惑をかけるだけのお荷物的な人間をどう捉えるか。それを正面から問われてきて、「時計じかけのオレンジ」のアレックスのように無理矢理眼をこじ開けられる感覚に陥った。


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その昔「積木くずし」が話題になり、戸塚ヨットスクールが賛否両論を呼び、いまNetflixで「鉄槌教師」がウケている。いつの時代も教育の現場に暴力があった。加えて少子化とモンスターペアレントの出現で疲弊する現代の教師は、ことなかれ主義にならざるをえないだろう。本作の西というキャラクターは軽薄さが見え隠れするものの、そういう現実を見据えて使命感を持ち、自身の存在意義をちゃんと認識している。過去の罪が一生付き纏うことを受け入れて生きる彼の姿が微かであれちゃんと海斗に影響を及ぼしていることに、希望の芽を見た。そしてナミエのエピソードに嘘偽りが無かったことで、画面が明るく見えた気がした。

もしも自分の子が海斗だったら、どうするのか…更生させる自信なんて無いけど、逃げるのだけは違うな、と思う。社会もそれくらいのスタンスで彼らを見守るのが良いのだろう。罪を犯した者、自分に害を及ぼした者を許す必要はないが、憎み続ける必要もないだろう。そんな風に思った。吉田恵輔の映画は、いつだって跡をひく。だから傑作揃いなんだろうな。ぜひ。





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