香港…
婚礼プランナー会社を経営していたトウサンはコロナの影響で会社を畳み、葬儀屋に転職した。恋人メイユの叔父ミンさんが引退を機に葬儀店を譲ってくれたのだ。しかしこの店には共同経営者のマンさんがいる。マンは「破地獄」という儀式を司る道士で、かなりの偏屈ジジイだ。なんとかマンの機嫌を取りながら儲けを出す方法を模索するトウサンだったが…
「旅立ちのラストダンス」
以下、師匠が三揃い着たら「ゴッドファーザー」のマーロン・ネタバレですよ。




香港映画で、葬儀店を舞台にしたヒューマンドラマ。破地獄なる儀式の存在を初めて知りましたねぇ。他国の冠婚葬祭事情というのは全く未知の世界なので、それだけで興味深いものがあり、鑑賞の惹きになります。
トウサンとマンの関係は、いわゆるバディピクチャーの法則に乗っ取って描かれます。水と油の2人が、最初は衝突しながら次第に互いを受け入れて、やがて自身が変化(成長)していくという解りやすい展開。そこに、マンの家族…息子パンや娘マンユッに絡んだ親子ドラマが挟まれます。まさに王道で、ラストの感動パートも含めて見事に類型的。ただプロット的には退屈でも、映画自体が全く退屈じゃないのは、ひとえに「葬儀」を扱っているから。まず、客=遺族のリクエストが一筋縄でいかないとこが面白いし、スリリング。そして死者を弔うことに厳格なマンと遺族に寄り添うことが第一というトウサン、どちらにも肩入れできるキャラなのが心地よく、2人が雪解けして擬似親子化していく過程がとても微笑ましいんですよね。
まぁ「Mr.BOO」世代からすると、マイケル・ホイが凄い名優になったなと感慨深いし、マンユッやメイユがエライ美人だなとかタバコ吸いすぎだな(病院に喫煙所がある!)とか、色々思ってしまったが、とりあえず見終わった後に「ふぅ、いい映画観たな」と呟いてしまう作品だったと言っておきます。ぜひ。
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