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2026年02月23日21:36

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男なら観るべし! BSプレミアムよ、おまえは俺のファムファタールだぜ日記……「ボーダー」(1981)



「なぜ助けてくれるの?」
「…たまには良い人間でいたいから」


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カリフォルニアの移民帰化局捜査官チャーリー・スミスは、妻マーシーが広い家に越したいと言うので引越しと転職を決意。マーシーの故郷であるエルパソに向かった。広く清潔なフラットに住むことに決め、隣人キャットの勧めもあって国境警備隊で働くことになったチャーリー。だが初日のパトロールでいきなり銃撃を受け相棒の殉職を目の当たりにする。メキシコ国境は麻薬絡みの凶悪犯罪も多く、危険な職場なのだ。基本は、毎晩のように「案内人」が連れてくる密入国者たちを確保して強制送還手続きを取るという仕事だ。密入国の情報は、大抵メキシコ側の「情報屋」マヌエルからもたらされていた。
そんな日々のなか、チャーリーは何度も密入国しては捕まり送還される少女マリアが気になった。いつも赤ちゃんを抱えている彼女は、優しく接しようとするチャーリーにも敵意剥き出しだ。ある時、収容キャンプでマリアが「赤ちゃんを盗まれた」と騒ぎ出し、不法入国者が暴動を起こす事態が発生した。先日は送還した麻薬密売人がメキシコで殺害される事件も起き、チャーリーはアメリカ側とメキシコの犯罪組織の間に何らかの癒着があることに気付き始める。マーシーの浪費癖で金欠になっていたチャーリーは、渋々キャットの紹介で汚職に手を染めることを決意。しかしキャットの「副職」は、単純な移民見逃しだけではなかった…



「ボーダー」



キャットとマヌエルの裏の仕事の内容は、不法入国見逃しのみならず、麻薬密売・人身売買、商売敵の暗殺にまで及んでいた。善と悪の「境界」を見定めたチャーリーが取るべき行動とは果たして…という話。

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こういう仕事をしているとストレスも溜まり、まともに安月給で働くのがバカらしくなるのは解る。けど貧しいメキシコ人を人間として見ない卑劣なキャットはほとんど悪魔。彼の罠にハマり身動きが出来なくて苦悩するチャーリーが痛々しい。演じるニコルソンの名演が光ります。キャット役はハーベイ・カイテルで、隊長はウォーレン・オーツ。マリア役少女の健気さも胸を打ちます。80年代の映画なのに、「グライド・イン・ブルー」のような苦味のある展開。アメリカン・ニューシネマであり、西部劇ですよね。

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冒頭、ニコルソンがロスで職務に当たる〈移民帰化局〉(INS)は既に無い組織で、今では移民税関局(ICE)になっています。トランプ政権になってから現代のゲシュタポみたいになっているICE。もうICEをヒーロー視した映画が出てきても、中国のプロパガンダ警察映画みたいな扱いになるんだろうなあ。ともあれ、外国人受け入れで揺れる我々日本人にも他人事ではない話。ぜひ。




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