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2026年02月10日05:30

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水曜クビ×4日記1418:たしかにあった幻


神戸の国際医療センター、小児科病棟…
パリからやってきた女性医師コリーは、日本に於ける臓器移植の問題点を指摘し、体制改善に向けて啓蒙活動を続けている。だが現場スタッフは皆多忙で、コーディネート業務を1人のスタッフに負担させているのが実情だった。移植待機児童らのケアやサポートを行う毎日のなか、コリーは幼い瞳ちゃんの一家と親しくなる。瞳は、ドナーと巡り合って手術を受け、また元気に弟と遊ぶ日を夢見て七夕の短冊に願いを書いていた。七夕は、コリーの恋人・迅の誕生日だ。鹿児島・屋久島を旅行した時に知り合った迅は、ある時神戸にやってきてコリーの部屋に居ついた青年。居候のような迅だが、いつしか疲弊したコリーの心の拠り所的存在となっていた。


「たしかにあった幻」


以下、タルトタタンはネタバレの味。


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河瀬直美監督の新作は、喪失と継承についてのドラマ。生命・愛・思い出…は物理的実体が消えても本質は消えることはない、というメッセージをストレートにあざとさゼロで、セミドキュメンタリーのタッチで綴る物語。序盤のお弁当屋さん夫婦(尾野真千子&北村一輝)、瞳ちゃんと久志くん、そして永瀬正敏のパートで普通に泣けたし、迅の失踪と岐阜行きというフィクションドラマらしい展開も楽しめた。脳死あるいはドナー待機中に急変する幼い子供も失踪した人間も、どちらも「死」として規定されるのだけど、「終わり」となるわけじゃない。残された者には何かを遺しているはず。それが、彼らが「たしかにあった」証なんだろうな。超良作。ぜひ。
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