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2025年12月17日21:01

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ミニチュアゲーム日記 Vol.182

注意:この日記は、『WARHAMMER:The Old World(以下ウォーハンマー:オールドワールド)』という日本語対応の無いミニチュアウォーゲームの対戦レポートです。知識が無い方にとっては非常に理解が困難な内容かと思われますので、ご了承下さい(もっとも、ゲームの知識があっても当事者以外には読みづらいかと思いますが)。


2025年12月13日(土)、北千住の足立区生涯学習センターにて開催されたオールドワールドコンベンションに参加。
この日の参加者は、主催のかませやぎさん、NOZAKIさん、冬寂(拙者)3名(参加者の名前は旧Twitterに準拠)。
NOZAKIさんと自分が『Ogre Kingdoms(以下オウガキングダム)』と『Dwarfen Mountain Holds(以下ドワーフ)』の対戦を行う。


注意:冒頭に書いた通り、このゲームは日本語に対応していないので、今後ゲーム中の用語については、実質的に前の版にあたり日本語版のある『ウォーハンマー・ファンタジーバトル(以下FB)』に該当(類似)する単語がある場合はそれを当てはめて、無い場合は筆者が適当に訳を付けている。原語も続けて記載するので、訳がまずくても原文のどこに該当するかは分かる、はず。


この日の取組:ウォーハンマー:オールドワールド ドワーフ対オウガキングダム(2,000ポイント)

編成:
●先攻:ドワーフ(冬寂)
エンジニア・サッパー(ジェネラル、サンダラーに『合流(Join)』)
エンジニア
ルーンスミス(ウォリアー(2)に『合流』)
ドラゴンスレイヤー(スレイヤーに『合流』)
ウォリアー(1)
ウォリアー(2)
サンダラー
レンジャー
スカウト・ジャイロコプター
ドワーフ・カート
マイナー
スレイヤー
キャノン
オルガンキャノン

『遠征軍(Expeditionaly Force)』(※1)のアーミー編制ルールを使用。最初は敵から最も遠くなるはずのエンジニアをジェネラルにするつもりだったが、エンジニア・サッパーのスペシャルルール『敵意ある地形(Hostile Terrain)』(※2)を活かすため、サッパーをジェネラルにした。そもそものコンセプトが、サンタカラーに塗った『どくろ峠の戦い(※4)』のドワーフ(ウォリアー、サンダラー、マイナー、キャノン)を使う事なので、ネタ感は否めない。

※1:『Arcane Journal:Dwarfen Mountain Holds』(※3)に収録。選択できるユニットと、移動と射撃に関連する追加ルールのため、射撃編成になりやすい。
※2:『指揮範囲(Command Range)』に入った敵兵に『危険地形判定(Dangerous Terrain test)』を強いる。このルールの解釈には疑問あり。詳細は最後の雑感を参照。
※3:基本ルールとは別の、言わば拡張ルール本。特殊な編制やユニットのルールがある。
※4:FB7版のスタートセット。

●先後攻:オウガキングダム(NOZAKIさん)
タイラント(ジェネラル、アイアンガットに『合流』)
ブルーザー(オウガに『合流』)
ブッチャー(Lv.2ウィザード、『樫の盾(Oaken Shield)』(※1)『歯砕き(Toothcracker)』(※2))
オウガ
アイアンガット
ノブラー・ファイター(1)
ノブラー・ファイター(2)
リードベルチャー
モーンファング・キャバルリー
ストーンホーン・ライダー

ドワーフとオウガでは、ただでさえ機動力に差がある上、頑丈なキャバルリーとモンスターまで居るので、早々に射撃ユニットが無力化されそうなのが怖い。

※1:『戦闘魔法(Battle Magic)』の『強化系(Enchantment)スペル』。術者と『合流』先のユニットは『ワード・セーヴィング』値5を得る。
※2:『大アゴ様の伝承魔術(Lore of the Great Maw)』の『強化系スペル』。対象の【耐】を+1か+2する。値はスペルの『発動値(Casting Result)』(2D6+ウィザードレベル)で変わる。


シナリオ:『ル・アンギーレ平原 -正面決戦- (The Plain Of L'Anguille -Open Battle-)』
特殊ルールの無い、普通の対戦。互いの『勝利ポイント(彼我の損害等から求められる)』によって勝敗を決める。


作戦:
作戦と言う程のものは無く、とにかく接近戦に入るまでに射撃で数を減らす。『斥候部隊(Scout)』のレンジャーと『奇襲部隊(Ambusher)』のマイナーで側面を突けると吉。


展開:
●開始前
ドワーフ側が『地下からの奇襲(Subterranean Ambush)』(※)ルールにより『坑道マーカー(Mine Marker)』を2個設置。

『前衛部隊(Vanguard)』のルールでスカウト・ジャイロコプターが前進。

※:『遠征軍』のスペシャルルール。ゲーム開始前、戦場に『坑道マーカー』を置き、マイナーが『奇襲部隊』のルールで出現する際、このマーカーから6インチ以内に出現できる。マーカーを置く場所と出現する場所は、敵や確保目標(もしあれば)との距離による制約を受ける。


●1ターン表
フォト

◆射撃フェイズ
キャノンがアイアンガットを砲撃、5ダメージを与えて1体を倒す(余り【傷】2)(※)。
サンダラーがオウガに射撃して1ダメージ。『合流』しているエンジニア・サッパーの射撃は当たらず。
オルガン・ガンがモーンファング・キャバルリーを砲撃して1ダメージ。
レンジャーとスカウト・ジャイロコプターが射撃でリードベルチャーに1+2=3ダメージを与えて1体を倒す。ユニットの25%を失って『パニックテスト(Panic Test)』に失敗したリードベルチャーは、ジャイロコプターから離れる方向に『整然と退却(Fall Back In Good Order)』し、通過されて『パニックテスト』に失敗したノブラー・ファイター(2)も『整然と退却』。

※移動フェイズに移動しているが、『遠征軍』のスペシャルルール『目的に適った形(Function Over Form)』により、キャノンの【耐】を-1する代わりに『移動したら射撃不可(Move Or Shoot)』のルールを失っている。


●1ターン裏
フォト

◆計略フェイズ
ブッチャーがアイアンガットに使用した『歯砕き』で『魔力の暴走(Miscast)』が発生。『魔力の暴走表(Miscast Table)』の結果は『魔力消失(Power Drain)』(※)で、アイアンガットの【耐】を+1する。
※:スペルは『抗えぬ大魔力(Perfect Invocations)』で発動するが、このターンの残りの間、それ以上スペルを発動できない。

◆射撃フェイズ
タイラントが射撃でスレイヤーの1体を倒す。
ストーンホーン・ライダーの射撃はオルガン・ガンに当たらず。


●2ターン表
フォト

◆計略フェイズ
マイナーが『奇襲部隊』の到着判定に成功。

◆射撃フェイズ
モーンファング・キャバルリーを狙ったキャノンの砲弾は飛び過ぎて、エンジニアの射撃は当たらず、オルガン・ガンの砲撃で1ダメージ。
オウガを狙ったサンダラーとエンジニア・サッパーの射撃は徹らず、スカウト・ジャイロコプターの射撃で1ダメージ。


●2ターン裏
フォト

◆計略フェイズ
ブッチャーがオウガに『歯砕き』を使い、【耐】を+2する。
続いて使用した『樫の盾』が発動。ワードセーヴィング5+を得る。

◆移動フェイズ
モーンファング・キャバルリーがドワーフ・ウォリアー(2)に『突撃(Charge)』。

ブッチャーがアイアンガットに『合流』

◆射撃フェイズ
ストーンホーン・ライダーの射撃はオルガン・ガンに当たらず。
スレイヤーを狙ったリードベルチャーの射撃は当たらず、タイラントの射撃で1体を倒す。

◆接近戦フェイズ
モーンファング・キャバルリーが『インパクトヒット(Impact Hits)』とオウガとモーンファングの攻撃で4+2+4=10体のドワーフ・ウォリアーを倒し、ルーンスミスとベテラン(ウォリアー・チャンピオン)に1+1=2ダメージを受けて1騎が倒れる。『整然と退却』したウォリアー(2)をモーンファングが『追撃(Pursuit)』するも届かず(※)

※1のゾロ目が出た。『疾駆け(Swiftstride)』による+D6を使い忘れたのか、敢えて使わなかったのかは忘れた。


●3ターン表
フォト

◆移動フェイズ
エンジニア・サッパーが隊列の中を移動。

スレイヤーとドワーフ・ウォリアー(2)がモーンファング・キャバルリーに『突撃』。『逃走(Flee)』したモーンファングをスレイヤーとウォリアーが『追撃』し、ウォリアーが追い付いて全滅させる。

◆射撃フェイズ
エンジニアがノブラー・ファイター(2)を射撃して5体を倒す(※)。
キャノンの砲弾がノブラー・ファイター(2)とストーンホーン・ライダーに当たるも、ノブラー1体を倒すのみ。
オルガン・ガンの砲撃でストーンホーン・ライダーに1ダメージ(残り【傷】5)。
オウガを狙ったサンダラーの射撃は当たらず、スカウト・ジャイロコプターの射撃は1ダメージで1体を倒す。

※1:エンジニアが使った武器はハンドガンだが、『Arcane Journal』で追加された『エンジニアのウェポンルーン(Engineer's Weapon Runes)』の『炸裂のマスタールーン(Master Rune of Bursting Flame)』(※2)と『速射のルーン(Rune of Rapid Fire)』(※3)によりヒット数が増えている。
※2:ヒットロールが成功すると、1回につき2D3発のヒットが発生する。
※3:武器に『連射(Multiple Shots)(2)』と『早撃ち(Quick Shot)』を与える。


●3ターン裏
フォト

◆計略フェイズ
ブッチャーがオウガに『歯砕き』を使うも、ルーンスミスの『退魔のルーン(Rune Of Spellbreaking)』(※)でディスペルされる。
続いて使用した『樫の盾』が発動。ワードセーヴィング5+を得る。

※:使い手の『ディスペル範囲(Dispel Range)』内の敵のスペルを自動的にディスペルする。1回しか使えないが、ルーン自体を複数刻むことができる。

◆移動フェイズ
オウガとアイアンガットがドワーフ・ウォリアー(1)に『突撃』(※)。
ノブラー・ファイター(1)がスレイヤーの側面に『突撃』。
各ユニットがエンジニア・サッパーの『敵意ある地形』の効果で『危険地形判定』を強いられ、オウガに1ダメージ、ブッチャーに1ダメージ(残り【傷】3)と、ノブラー1体が倒れる。

※:ドワーフ・カート(マイナーズ・カート)のルールで、3インチ以内のユニットはマイナーの投擲武器である『爆弾(Blasting Charge)』と同等の能力で『迎え撃て(Stand & Shoot)』ができたのだが、すっかり忘れていた。

◆射撃フェイズ
ノブラー・ファイター(2)がドワーフ・ウォリアー(2)に投擲するも徹らず。
リードベルチャーがスカウト・ジャイロコプターに射撃するも当たらず。

◆接近戦フェイズ
ノブラー・ファイター(1)が1体のスレイヤーを倒し、スレイヤーの『最期の一撃(Deathblow)』(※1)で1体、通常攻撃で5体が倒れる(※2)。ノブラーは『後退(Give Ground)』、スレイヤーは『踏みとどまって隊列再編(Restrain & Reform)』。

※1:接近戦中にスレイヤーの【傷】を0にした敵は、【攻】3、AP-1の自動ヒットを受ける。
※2:ドラゴンスレイヤーが居たのを忘れていた。

タイラントとブッチャーの『インパクトヒット』で合わせて3体、それぞれの攻撃で1+1=2体、オウガの攻撃で1体のドワーフ・ウォリアーを倒し、反撃でタイラントが1ダメージを受ける(残り【傷】4)(※)。『逃走』したウォリアーをオウガとアイアンガットが『追撃』、オウガが追い付いて全滅させる。

※:アイアンガットの最前列に2体のキャラクターが居るが、『交戦列』には隊列を組む兵(一般兵)より多くのキャラクターは入れず、余分なキャラクターは後列に下がらねばならないので、接近戦に入った時点で、どちらか1体は後ろの列に下がる必要があった(ルールブックP209『多すぎるキャラクター(Too Many Characters)』を参照)。

時間のため、ここでゲーム終了。
フォト


結果:ノーコンテスト
一応この時点でも点数計算はできるが、あまり意味は無いと思う。


雑感:
今更だが永遠の課題:金床を割られない方法。シールド持ちのドワーフ・ウォリアーは、当然突撃されるつもりでいたのだが、流石に2ユニットのオウガの突撃は受け止められなかった。例えばアイアンブレイカーであれば、僅かでも生き残れば(その損害自体はともかく)『鋼鉄の意思(Stubborn)』と『盾の壁(Shieldwall)』のコンボで確実に相手を止められるが、ウォリアーではそうもいかない。ドワーフを使う以上、突撃の選択権は相手にあると想定するのが妥当なので、突撃の足並みを乱す手段が欲しい。
FB8版であれば、フレイムキャノンによる強制パニックテストに一応期待もできたが、オールドワールドではその効果が無い。
後は『斥候部隊』のレンジャーや、唯一機動力をあてにできるジャイロコプター、加えて『遠征軍』であれば戦場の中心近くに出現できる(可能性がある)マイナーで側面を突くぐらいだが…諸々の問題を別にしても、こちらが戦闘に負けてしまうと、『後退』か『整然と退却』した所を相手が追撃をこらえる事で、拘束は解けてしまうので、勝つ想定で戦わねばならない。まあ、フレイムキャノンでも、相手がパニックテストに失敗しないと目的は達成できないので、同じ事ではあるのだが。

エンジニア・サッパーの『敵意ある地形』の発動条件は、概ね注釈に書いた通りなのだが、原文をそのまま適用するとかなり酷い事になる(以前X(エーックス)の相互フォロワー様に指摘されて気付いた)。まず問題なのは『移動(movement)』と言う用語の解釈で、FAQ & Errataの8ページによると『あなたが兵またはユニットに触れて何らかの方法で位置を変えた場合』となる。
更に、『ゲーム中に1回』とか『最初に移動を終えたときに』と言う記載が無い。
つまり、サッパーの『指揮範囲』内で接近戦をすると、ラウンドが終了する度に『危険地形判定』が発生してしまう(例外は接近戦が引き分けの場合か、勝利した側が『追撃をこらえる(Restrain)』のに成功し『隊列再編(Reform)』しなかった場合か、接近戦に負けた側が『後退』しようとして動くスペースが無かった場合のみ、のはず)。
一応、対象が『ユニット』ではなく『兵(model)』なのが温情で、ユニットが一部でも効果範囲に引っ掛かったら全員判定、という程非道ではないのだが、それでも状況次第ではかなり理不尽なことになる。
流石にこれはどうかと思い、今回はルールの内容とその解釈を説明した上で、移動フェイズ中のみの効果とすることを提案して、了解をもらっている。まあ、これでも同じ兵が何度も『危険地形判定』をする事になるのだが。
『Arcane Journal』のエラッタは何度か出ているのに、このルールは訂正も質問も無い。誰も、何も疑問を持っていないのだろうか…。


前回に続いて、今回も3ターンまでしか進めなかった。いちいちルールを確認しているせいなのは分かっているが、あまりルールを蔑ろにしたくもないので仕方がない。
1,000ポイントで6ターンまで回せた実績はあるので、とりあえずは1,500ポイントで6ターンを目指してみるか。









●おまけ:展開中に記載する機会が無かった、あるいは直接の関連は無いが気付いた点についての覚書。
・『かさばる(Ponderous)』と『早撃ち(Quick Shot)』の両方をもつ射撃武器は、『移動後の射撃(Moving And Shooting)』の修正が-1になる(FAQ & Errata V1.5.1 P20)。

・最前列にコマンドグループの3体を置く場所が無い場合、最前列に残す優先順位について、ルールにもFAQにも明確な記載が無い。ルールブックのP198『ユニット内の位置(Position Within The Unit)』には『スタンダードベアラーが中心、コマンドグループの他の兵はその両側』で『可能な限り最前列にコマンドグループの兵を配置し、残りはその後のヨコ列に配置する』とあるので、3体の中心に立つべきスタンダードベアラーが最後まで残りそうな気もするが、全滅する時に最後に取り除かれるチャンピオンが後列に下がるのも違和感がある。

また、これを調べるついでに気付いたが、アーミースタンダードベアラーについては位置の指定が無い。キャラクターの時点で基本的に最前列にはなるが、列の中心は(もし居れば)そのユニットのスタンダードベアラーで、アーミースタンダードベアラーは端に居ても良いことになる。ただ、この辺は解釈次第で何とでも理屈が付けられるので(例えば、アーミースタンダードベアラーもスタンダードベアラーの一種だ、とか)、我ながら確証はない。

・『危険地形判定』で受けるダメージのセーヴィングについて、ルールにもFAQにも記載が無い。『できないと書いていないから可能』と『できると書いていないから不可能』のどちらでもあり得る。
因みにFB8版では『アーマー・セーヴィング』不可と明記してある。これに倣って『アーマー・セーヴィング』不可、その他のセーヴィングは可能としても良いが、何も書いていないのにセーヴィングを区別するのもどうかとは思う。明確になるまでは、判定が発生しそうになったらプレイヤー同士で話し合いなりロールオフなりで決めるしかなさそうだ。

・『突撃』で目的の敵ユニットに接触した後、『隊列編成』(いわゆる『ドアを閉じる』)の途中で別の敵ユニットに接触した場合、P128の『隊列編成できない(Unable To Align)』とP130の『複数の突撃ターゲット(Multiple Charge Targets)』に従うと、『突撃』したユニットはその場で止まり、本来の『突撃』の対象と、巻き込まれたユニットがそれぞれ『隊列編成』をして『突撃』側ユニットと面を接触させ、その『突撃』が『混乱した突撃(Disordered Charge)』になるのが正しい、はず。

・『追撃』を宣言したが味方ユニットに進路を遮られる場合、可能なだけ前進して移動を終了する(ルールブックP157『追撃して邪魔物に接触(Pursuit Into An Obstacle)』)。終了しているので、その後の『隊列再編』等はできない。
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