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2025年12月05日07:45

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水曜クビ×4日記1393:ジェイ・ケリー


ジェイ・ケリーはハリウッドのスター俳優。20代で名監督ピーター・シュナイダーに見出され、そこから出演作が途絶えずキャリアは順調である。ある日、撮了して自宅に帰ったジェイは、高校卒業を間近に控えた次女デイジーから友達とヨーロッパ旅行に出掛けるつもりと言われ落胆する。新作のクランクインまでのオフの間、デイジーと過そうと思ったのに…さらにマネージャーのロンからピーターの訃報を聞かされ喪失感に苛まれるジェイ。葬式に出た彼は、帰り道に演劇学校時代の友人マシューに声をかけられる。マシューは当時ジェイよりも格段に巧い演技を見せる逸材だった。久々の再会を喜び、2人で飲みに行くことになるのだが…


「ジェイ・ケリー」



以下、もう1テイクいいか?ネタバレがあるんだ。


引き算引き算引き算引き算

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人生も半ばを過ぎ、人も羨む成功を手に入れてみても、蔑ろにしてきた家族との時間は取り戻すことはできない。大事なものを犠牲にして築きあげたキャリアなんて、意義があるものなのだろうか?…夫婦や親子のすれ違いをユーモアをまぶして描いてきた才人ノア・バームバックの新作でジョージ・クルーニーが主演です。イタリアの映画協会だかなんだかがくれるというトロフィーを受け取りに行く珍道中の中で、主人公ジェイ・ケリーが過去を振り返りながら気づきを得ていく物語ですね。

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クレジットのレタリングと冒頭の撮影シーンが非常にアナクロで、舞台は1950-60年代?と思ってしまったが、なんと現代(スマホ追跡とかするし)。しかしおかげでなんだか懐かしい感じがする導入部。後で判るけど、ジェイ・ケリーはケイリー・グラントやクラーク・ゲーブルのイメージなんだよね。ルックス的にもクルーニーってドンピシャですよ。「お付きの人たち」を金魚のフンよろしく引き連れてトレーラーに戻るとこからして間が抜けたスター感が出ていて最高でした。「俺は孤独だ」と呟くたびに誰かが声かけてくるとこもギャグとして楽しいし、かと思うと、旅行中にどんどん「お付き」が減っていく流れも巧いなぁと感心したり。ラストのフッテージは「ニューシネマパラダイス」的インパクトがあって、マイレージマイライフ、ピースメーカー、バーンアフターリーディングなどが出てくるだけなのに妙に涙腺を刺激してきます。ケリー姉妹の寸劇はジェイの網膜上でのみの上映だろうけど、ありゃ世の父親号泣だよね。

アダム・サンドラー演じるロンもクセがあっていいし、ローラ・ダーンはまるでダイアン・キートンの後継者みたいなポジションで適材適所感。父役ステイシー・キーチの存在感も抜群。対比であるベン・アルコック役のパトリック・ウィルソンも素晴らしかった。

でもやはり、クルーニーだなぁ。あの走りの姿と笑顔と泣き顔。レイノルズが「ラストムービースター」で見せた枯れた感じは無いけど、スターならではの苦悩と後悔を抱えて立ち止まって振り返る姿に感動しましたね。今日からフツーにNetflixで観られるから、ぜひぜひ。まさに中年男にブッ刺さる一本です。TVの前にチーズケーキ置いて、ラストで食べながらお楽しみあれ。
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