能登、輪島…
小さな漁港で独り船を出し、釣れた魚で日銭を得る男・三浦は、ある日、白杖を突く小学生・幸太と出会う。不幸な事故で両親を亡くした幸太は、叔母に引き取られ虐待を受けていた。名を伏せ「おじさん」として彼と親しくなった三浦は、その身を案じ、視力回復の手術を受けさせようとする…
12年後、幸太は富山南署の刑事となっていた。小学生の時、つらい生活から救い出してくれた「おじさん」が元刑事だったことから、この仕事に就いたのだ。地元の極道「二代目河村組」のシャブシノギを潰すため売人を挙げていた幸太は、「おじさん」の正体が元刑事ではなく元ヤクザ、それも河村組若頭・三浦諒一だったことを知る……
「港のひかり」
以下、少年は男から光をもらい、男にネタバレを与えた。


ヤクザから足を洗った漁師が昔の稼業に引き戻されていく…という外枠は、木村大作先生繋がりで「夜叉」を想起。舘さんの今回のイメージは、渡哲也よりも高倉健に近いかも。50-70歳台の「降旗・木村・健さん映画」ファン向けサービス映画でありつつ、「ヤクザと家族」のパート2的側面もあるかなと思います。擬似家族…三浦と幸太の関係性の背後には河村組長と三浦という関係があって、その絆の失敗例として石崎(椎名桔平)と八代(斎藤工)の関係が描かれてます。対比である「本物親子」を示す役として、カメオで飄々とした演技を見せるのが岡田准一。これが良かったなぁ。藤井、木村両者の盟友である岡田くんがフツーの中年男として現れたのに笑ってしまうけど、舘さんとの2ショット芝居は凄い贅沢。この2人ならもっと殺伐としてハードボイルドな雰囲気になるはずなのに、単なる雑談ですからね(笑)
ハードボイルド、もっと言えばナルシシズムな部分を出来るだけ排してヒューマンドラマで押してくる作品。幸太と再会した舘さんのガチ泣きに、俺ももらい泣きしちゃったことを告白しておく。
……ところでラスト、舘さんに手錠をかける時の罪状は何? 石崎を撃ったのは正当防衛だし、誰も傷つけてもいないし。強いて挙げればトカレフ持ってたことで銃刀法違反ですけど…ま、どうでもいいか。
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