1995年、ニューヨーク。
少年テリーは、ちょいイカれた親友キャスパーとつるんでいる17歳。スケボー仲間の部屋に行ってはマリファナ吸ったり酒を飲んだりして大騒ぎするのが日課だ。テリーは処女好きで、何人もの処女を喰ったとキャスパーに自慢している。ターゲットは必然的に年下で、最近では12歳の子とやってしまった。今狙っているのはダルシーって娘で確か14歳だったか。今日も仲間の部屋で騒いでから、ママの財布からカネを盗って公園でマリファナを決める。キャスパーが黒人のおっさんと喧嘩になり、テリーたちは総出でボコボコにしてやった。夜はダルシーを誘い出して、スティーヴんちのパーティーだ。上手くいけば彼女の処女を頂けるかもしれない。
親友同士の女子ルビーとジェニーは、病院に検査結果を聞きにきた。17のルビーは10人弱の男とやっており、ゴム無しもアナルも経験すみ。ちょっと怖くなって、HIVを調べたのだ。16のジェニーは奥手で、セックスの経験はテリーとの一回のみ。「処女狩り」の被害者で、一回やった後はテリーに無視されている。先日ルビーと一緒に病院へ来て、一応自分も付き合いで採血をしていた。その結果、ルビーは陰性で何とジェニーの方が陽性だった。ショックを受けたジェニーは、HIVを感染させた張本人テリーを探しにダウンタウンに向かうのだが…
「KIDS」
以下、世界に突きつける〈ネタバレ〉のリアル。



これを観てファッションやスケボーに惹かれる若者は健全。しかし劇中の性に関する全てが「不適切」という認識は持っていてもらいたい…とオッサンは切に願う。このガキどもが吐き出すセックストークは下品極まりないし、何より女性に対する尊厳を踏み躙りまくってて、聞くに堪えなかった。女子会トークもかなり際どいけど、彼女たちはやはり好奇心や肉体的快感以前に愛情を欲していて、恐怖を払拭してほしいという願いがある。それを汲み取るのが男の責務だろって気がするんだよな。ジェニーがあまりに気の毒で、気分が沈んでしまった。俺が彼女の父親なら、テリーもキャスパーもぶっ殺しているところだよ。
現代の日本にも、こんなストリートキッズは存在するんだろうか。いわゆるトー横には、こんな話がゴロゴロしているんだろうか…
元々写真家だったラリー・クラーク監督が描くNYCの空気感がリアル。演者たちも素なのか演技なのかわからない部分が多かった。女子2人…ジェニー(クロエ・セヴィニー)とルビー(ロザリオ・ドーソン)はハリウッドのメインストリームで今も活躍しているけど、それも頷けるくらい演技デビューの本作で既にキラキラ光っていた。テリー役のレオ・フィッツパトリックはもう無茶苦茶ムカつく顔なんだが、大人になった写真みたらまぁいい感じに仕上がってたな。彼も出ているクラーク監督の「ブリー」、近いうち配信で観てみよう。
あと、脚本がハーモニー・コリンで「スプリング・ブレイカーズ」や「ビーチバム」を撮った人。セックスやドラッグでハメ外す話ばっかだ^_^
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