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2025年11月11日07:33

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水曜クビ×4日記1383:ボンヘッファー


1930年代…
ベルリンの神学生ディートリヒ・ボンヘッファーは、一年のアメリカ留学を経験してドイツに帰国。ハーレムで学んだ新しい宗教理念で古い教会の体制を改革しようと意気込んだが、既に教会では彼の想像を超える改悪が始まっていた。ナチスの台頭で、聖書が書き換えられ、神職者のヒトラーへの忠誠が義務付けられようとしていたのだ。黙認姿勢の教会に反発し、1人反ナチ的説教をしてしまったボンヘッファーは、やがて先輩牧師ニーメラーらが作り上げた反ナチ集会「告白教会」に参加、若き牧師たちを育てる研修所で教育にあたることになる。だがニーメラーがゲシュタポに逮捕され研修所も閉鎖されてしまうと、ボンフェッファーは絶望。ついに翻意してハイルヒトラーを唱え国防軍諜報部に加わることになる……


「ボンヘッファー」


以下、イチゴは見つけられなかったが、ネタバレを見つけた。


引き算引き算引き算引き算

ユダヤ人の人権だけではなく、ドイツ国民の信仰心もまたナチスに蹂躙されていた…という話。反ナチ運動に参加した若い牧師が、ヒトラー打倒の思いで国防軍内のクーデター組織に加入するまでを描きます。もちろんボンヘッファーという人物は実在したし、その半生の流れも概ね史実のようだけど、細部のエピソードについては果たして実話なのかどうか、ちょっと怪しい。

フォト


まず、ドイツの話なのにほぼ全員英語な点から「これはドイツ人による内省映画じゃねーな」と気づきます。そして見終わったあと、冒頭に出た製作会社のロゴがエンジェルスタジオだったことを思い出して納得。エンジェルスタジオは、あの「サウンドオブフリーダム」の会社です。どう見てもフィクションなエピソードを実話と思い込ませ、主人公を過度にヒロイックに描くという点は、本作にも通じていました。今回のラストは強烈で、囚人を使徒に見立てパンとワインを振る舞ったボンヘッファーが絞首刑台に登るというキリストオチ。…そりゃあまりにヒロイック過ぎないか?


フォト


牧師が暗殺者になるというセンセーショナルな予告編も詐欺感が強かった。あくまでボンヘッファーは暗殺計画を容認しただけで直接関与はしていません(そもそもあの自爆ベスト計画も史実かどうか怪しい)。彼が参加した(少なくとも名があった)反ヒトラーグループとは、「ワルキューレ」で有名な黒いオーケストラです。劇中、ボンヘッファーが死刑になる時の罪状読み上げに総統暗殺未遂とあったけど、これおそらく自爆ベストの件じゃなく狼の巣爆破の件だと思うんだよな。この辺りの観客ミスディレクションも作為的です。

……かなりバイアスのかかった歴史映画で、本質は宗教映画だということを念頭において観るべき一本。

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