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2025年10月21日07:05

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水曜クビ×4日記1374:ナイトコール



ベルギー、夜のブリュッセル…

警察が黒人青年サミーを暴行したことで、街の各所でBLM運動デモが発生している。そんな中、主人公の錠前屋マディは24時間対応の〈鍵の110番〉としてあちこちに出向いていた。部屋に鍵を置いたまま施錠しちゃった人たちから依頼を受けると、クルマで駆けつけて解錠するのだ。ギャラは一件250ユーロである。深夜に入った依頼は、若い女性クレールからのもの。身分証も現金も持たず本人確認ができなかったが、部屋に置いてあるからという彼女の言葉を信用しアパートの部屋の鍵を開けてしまった。するとクレールは部屋のゴミ袋を手に姿を消してしまい、あとに残されたマディはギャラを探そうと部屋の中をあらためるも……



「ナイトコール」


以下、「仲間になるか、ネタバレの種になるか」


引き算引き算引き算引き算

フォト


ベルギーの新鋭監督が撮ったノンストップサスペンス。短い尺とオーソドックスな犯罪巻き込まれ逃亡劇なのに、なかなか小技が効いていました。冒頭、番犬がやたら吠える部屋のドアの鍵が静かに壊され、開けた黒人男が隙間から顔を出す……と、このショットで、いきなり観客の「思い込み」を刺激するわけですよ。男を無意識に空巣と思ってしまうとこを突くんですね。この黒人男こそが錠前屋のマディで、ワンコを部屋に置いたまま鍵を無くしてしまった老夫婦を助ける場面だったわけです。
続いて、クレールの部屋のシークエンス。「俺ではない炎上」では、大トラブルに巻き込まれたら逃げる前にとりあえず警察呼ぶのでは?と阿部寛の行動へのツッコミレビューが散見されたけど、本作のマディは阿部ちゃん同様のトラブルに巻き込まれると、ちゃんと警察に電話します。でも、警察が黒人の話をちゃんと聞いてくれるだろうか、俺も暴行されるのでは…と思い直して電話切ってしまうんですね。序盤のBLMデモが効いてるわけです。このデモが後にもまた伏線として機能するあたりも、実に上手い。ブリュッセル北駅のロケーション撮影も良かったし逃走劇のテンポの緩急も良いし、これは高評価が頷ける^_^。

フォト


キャラについては、謎の男グレッグの登場には膝を打ち、マディも応援したくなる健気さがありました。ただヤニックは小物感があったし、クライマックスに手下1人だけしか連れていかないのはちょっと無いかなあと。

ま、でもオススメの一本。ぜひぜひ。

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