パリ…
世界的な指揮者・作曲家であるティボは、ある日突然白血病に襲われた。骨髄移植のドナーになれる肉親は妹だけだが、検査の結果不適合と診断される。…どころか、妹と血縁関係にないと判明してしまった。ティボは実は養子だったのだ。そして同じく里子に出された弟がいることがわかった。名はジミー、田舎町の学食で働くブルーワーカーでガサツな男だ。早速ドナーになって欲しいと頼みに行くティボだが、突然見知らぬ男が「兄」として現れ、ジミーは激しく動揺してしまう…
「ファンファーレ! ふたつの音」
以下、ワランクール炭鉱ネタバレ。



無駄なく肉を削ぎ落としまくった〔エンドクレジットで流れる音楽さえも〕作品。テンポが良い、とはちょっと違う感じですが、感動は間違いなくあります。暗くならない軽快なケン・ローチ映画という印象かな。ジミーというキャラクターが素晴らしくて、自己肯定感の低さや嫉妬というネガティヴな部分を克服してあのクライマックスに辿り着くのは本当に素晴らしい。夢物語であるはずの「映画」ですら重い「現実」には敵わないのだけど、あの奇跡のボレロには胸を打たれて前向きな気持ちにさせてくれますね。
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