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2024年09月08日03:59

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「そこにいる」








世の中には不思議な出来事がありますね……。




この話は私が8年間




働かせてもらっていたコンビニの店長の




Eさんから聞かせて頂いた体験談で




私がいたコンビニではなく




母店である





「1号店」




で起こった出来事でして…





今から20年前の夏に





当時Eさんが1号店で





アルバイトをしていた頃





夜勤に勤務している方々の噂話で





「夜中に店内でいつも同じ女性をよく見かける」





服装は薄い緑の上着で



赤いスカートに赤いハイヒールを履いていて



髪型は長い黒髪



顔は色白で小さめ



目は一重瞼



背はそこそこ高め



年齢で言うと20代前半位




現れる場所は



お菓子コーナーと



カップ麺売り場の間の通路




こちらに話しかけてくるわけでもなく



いつの間にか居なくなる…。





店内は入り口を入って




すぐ左手に雑誌コーナー



雑誌コーナーの向かいが雑貨系の売り場



雑貨系の売り場の裏側に



女性が出ると言われる



お菓子コーナーと



カップ麺売り場の通路があり



入り口入ってすぐ右手に



レジが奥に向かって3台あり




1番奥の3つ目のレジの向かいに



アイスのコーナーがあり



すぐ近くに従業員部屋がある





ある日





Eさんがオーナーから





「明日日勤だよね?」




「悪いんだけどさ、明日夜勤に回れない?」




「夜勤のO君が体調崩したみたいでさぁ」




「しかも…辞めるって言って来たんだよね…」





当時のオーナーも夜中に店内で



不思議な現象が起こる事は



従業員達の会話等から把握していましたが



ただでさえ夜勤の人員は少なかったので



1人でも辞められるとなると



代わりを探すのが難しいという事情があり



Eさんは週6日日勤で勤務していて



仕事も出来る方だったので



オーナーからの信頼が厚く




頼りにされていたので





「夜勤に入れないか?」





と頼まれましたが



夜中に頻繁に現れるという



女性の話を聞いていたのもあり



正直自身にも見えるのか興味はある




ただ、実際に入るとなると…





正直怖い。





「夜勤に入ってみたい」




「夜勤は入りたくない」






と、交互に気持ちが揺らぎましたが




好奇心の方が恐怖を上回り




急遽翌日から夜勤の方に回る事になりました




翌日




いよいよ初めての夜勤




一緒に入るベテラン夜勤のNさんから



仕事の流れ等を教わりながら



深夜1時頃にある程度終わり




「Eさんと仕事とてもやりやすいですよ」




と、Nさんから褒められた後



先に休憩を勧められたので



Eさんは1回目の休憩に入りました




従業員部屋に入り



テーブルに置いていたタバコの箱から



1本取り出し




火を点け




一服する…。




従業員部屋の広さは4畳半位のとても狭い所で



テーブルの上には



店内に設置されている8個の防犯カメラの映像を



全て一画面で見れる防犯モニターが置いてあり



よく現れるという女性がいつ出て来るのか




タバコを2本…3本…




一服しながら




ジ〜ッと眺めていました…。




ところが待てど暮らせど




出る気配が全くない





「今日は出ないのかな…」





そのうち段々とウトウトし始めた…。





「カツン…」





突然自身の右壁側で音がした





時計を見ると1時30分






「あれ?」






「今の音……何だろ……」





何やら靴音のように聞こえたので





「Nさんがこっちに入って来たのかな?」





と思い、モニターを見てみると




お客さんが誰もいない店内で




1人で黙々と作業をしている




Nさんの元へ行って聞いてみたが




従業員部屋には行ってないとの事





「寝ぼけて幻聴でも聞こえたんかな…」





従業員部屋に戻り




気を紛らわそうと





「とりあえず1本…」





再びタバコの箱を手に取る







「カツン…」




「カツン…」




「カツカツカツカツカツカツ…」





物凄い数の足音が先程と同じく




自身のいる従業員部屋の右壁側から聞こえる





「気のせいじゃない…」





従業員部屋の右側には




地下に繋がる階段があり




地下には納品された商品の在庫や




従業員達の着替えをする




ロッカー等があるのですが




どうやらその靴音は




階段からしているようで




革靴のような物で




階段を登ったり降りたりを




繰り返している様に感じたそうです…。






すると靴音が突然ピタッと止まった






「誰かいるのか…?」






従業員部屋を出て階段に行ってみる…。




階段用の電気のスイッチを押すと




パッパッと灯りが階段全体を照らす




誰もいない…。







「トン…」




「トン…」




「トン…」






Eさんは階段をゆっくり降りて行き





地下に向かうと




辺りは真っ暗





地下の奥にある大きな換気扇が





「ブ〜ン…」





と不気味な鈍〜い音を響かせている…。





地下の電気のスイッチを押すと




地下全体がパッと明るくなったので




辺りを見渡してみるが




勿論誰もいない…。





奥の方にも誰かがいる気配がない





「気のせいかな…幻聴か?」





そこでEさんは何故か突然




遊び心が芽生えて


 


階段と地下の電気を消して





真っ暗な地下を歩いてみる事にした






「うわ〜…灯り点いてる時と全然違うね…」






「本当に何か出そうだな…」





「ロッカーから何か出て来たりして…」





と、独り言の様に呟きながら






心の中で緊張感と恐怖を楽しんでいた






奥にある大きな換気扇の所へ再び向かう






「ブ〜ン…」






相変わらず不気味な音を響かせている…。






「ただ怖い雰囲気だけで何も出ないな…」





「そろそろ上に戻ろうかな…」





その場から引き返そうと思った






「カツン……」






自身の背後にある階段の方で靴音がした






驚いて鳥肌が立ち






「誰か居る!」






と、思い





ゆっくり振り返り…





足音を立てない様に






ゆっくり…




ゆっくり…




ゆっくり…






暗闇の中





階段に近づいて行き…





「誰が来たのか正体を見てやろう…」





階段用の電気のスイッチに手をかけ






電気を点けようとした時





何気なく少し上を見上げると





長めの黒髪で





上下に紺色のスーツを着た





20〜30代位の






色白い顔をした男性が






無表情で階段を登る姿が見えた





Eさんはとても驚き固まってしまい





そのまま動けなくなり





その男性が






「カツン…」





「カツン…」





「カツン…」







階段を靴音を立てながら上がって行き





やがて靴音が止む…。





Eさんは後を追いかけるように




急いで階段を駆け登ったが




男性の姿はもう無かったそうです…。





従業員部屋を急いで出て




Nさんの元へ行き





「誰か出て来ませんでした!?」





と言うと





「いや…誰も来てませんけど…」





「え!?何か出たんですか!?」





と返されたので




すっかり怖くなってしまい




まだ休憩時間は残っていましたが




早めに切り上げ




Nさんに休憩に入ってもらい




Eさんは作業に没頭しながら




先程の出来事を忘れようと考えました





「さっきのは幻覚だ…」





「俺がただ寝ぼけてただけだ…」






そう自身に言い聞かせながら





作業を進めて行き




しばらくして




ふと時計を見ると午前3時…





「そういえば噂の女性出て来ないな…」





先程の階段での男性の事があり




すっかりその女性の事を忘れていて




店内を隈なく見渡すが




雑誌コーナーでこちらに背を向けながら




立ち読みをしている




薄い緑色の上着に赤いスカートの




長い黒髪の若い女性と




自身だけが店内にいる…。





「今日は出ないのか…」






何気なく従業員部屋の入り口を見ると





扉の前にいつの間にか





Nさんが立っていて






ジ〜ッ…と





こちらを見ている…。

  



表情が暗いので






「どうしました?」






と、聞くと…






Nさんが





「俺…初めてまともに見たかもしれない…」






と、言って来たので





何があったのか聞いてみると…






Nさんが休憩に入りしばらく経った頃





「カツン…」




「カツン…」




「カツカツカツカツカツ…」





自身の右壁側から




階段を上がったり降りたり




沢山の足音がする…。




気になり階段に向かう




電気は点けず駆け降りて行き




地下の電気を付ける





誰もいない…。




気のせいかと思い




地下の電気を消して振り返り




階段を登ろうとして




何気なく上を見ると…





Eさんが見たのと同じく





白い顔をした





紺色のスーツ姿の男性が






「カツン…」




「カツン…」




「カツン…」





無表情で階段を登って行ったとの事





Nさんはその店の夜勤で




1番長く勤務していましたが




実際にはっきりとそういったものを




見たのは初めてだったそうで






「やっぱり誰か居た…」





2人はお互い無言で黙々と作業を進め





早朝の5時前に全て終了した






「何か今日は疲れたな…」





「今度は一緒に休憩回しましょう」





先程の出来事があったので




お互いに怖かったのか




従業員部屋に一緒に入り




テーブルに置いていた




それぞれのタバコの箱を手に取り




1本取り出して火を点け




タバコを吸いながら





お互いの趣味の話等をしながら





缶コーヒーも飲みつつ談笑する






しばらくすると






「ドンドン…」






「ドンドン…」

 



「ドンドン…」







地下の方で何かを叩いている音がする






2人で顔を見合わせて





階段の電気は敢えて点けず





ゆっくり…




ゆっくり…




ゆっくり…






足音を立てない様に降りて行き






「誰だ!?」






電気を点けていない真っ暗な闇の中





2人の叫び声が地下に鳴り響く…





何も反応がない…。





Nさんが地下の電気のスイッチを押す





地下全体がパッと明るくなり





Eさんが何気なく右側を見た





階段を降りてすぐ右側に





大きな長いカーテンが付けてあり





そのカーテンが目線に入った瞬間





風も無いのに突然カーテンが






「ユ〜ラ…ユ〜ラ…」






「ユ〜ラ…ユ〜ラ…」





「ユ〜ラ…ユ〜ラ…」






と、揺れ始めた…。





地下には窓が無いので





風が吹く事はまず有り得ない





しかもよく見てみると…





こちらにアピールしているかのように




人か何かがカーテンを揺らしているようで…




段々と揺れが大きくなって来ている






心の中で





「出たぁ〜っ!!」





と、叫びながら





Nさんが握り拳で





地下の電気のスイッチを





「ダ〜ン!」





と、勢いよく強く押して





2人共階段を駆け登った





その後2人は従業員部屋で休憩は




流石にもう無理だと思い




勤務終了時間まで





店内に出て過ごしたそうです…。





8時になりオーナーさんが




勤務交代でいらっしゃったので





事情を説明すると






「女性じゃなかったの!?」





「何でそんな出るのかな?」






「日当たり悪いからか…」





店の位置的に日当たりが悪く




陰の気を沢山呼んでしまう為に




そのような類のものが出て来てしまう




という結論で



その日は落ち着いたようです…。





が、その後も夜勤に入った方々が




お菓子コーナーと




カップ麺売り場の間の通路で




作業をしていると




商品棚の1番下辺りの




僅かな隙間から




赤いハイヒールを履いた女性の足を見た





更にその後




顔はテレビの砂嵐のように映り



はっきりとは見えないが



青色のシャツを着た男性らしき人とすれ違い



振り返ると誰もいない等




夜勤以外の他の時間帯の従業員からも




目撃談が相次いで出て来たそうです…。





実は私もヘルプで




この1号店で日勤と夜勤




合わせて計12回




勤務した事があるのですが





昼間に行った時の地下と





深夜に行った時の地下では





やはり空気が違うと言いますか…。






これは私の実体験なのですが





夜勤で勤務した時に





夜中の3時頃





その日納品されて売り場に出し切れなかった




お菓子の在庫を地下にある棚に




ダンボールから出して整理していると






「ピ〜〜ン!」







と、突然こめかみの辺りに痛みを感じて





その瞬間に





地下の奥の方





換気扇がある所から





相当強い視線を感じましたね…。






ジ〜ッ…と





見られているような気がするので





私も思わず換気扇の方を





ジ〜ッ…と




見てしまいましたが





そこから大体10秒程経ち…




しばらくして




こめかみの痛みが和らぎ




換気扇から気配も感じなくなり





棚の整理をもうとにかく急いだ事を




今でもはっきりと思い出しますが




とても不思議な体験をしましたね…。





ちなみに




この1号店に当時いた従業員で



40代前半の占い師をされていた



Tさんという女性の方がいたのですが



子供の頃から



そういった類のものが見えるらしく




この1号店の日勤で




私がTさんと一緒に勤務した時に




Eさんから聞いたこの体験談を




休憩時間に話すと




地下に行こうと誘われて




時間帯は昼間だったのですが




まだ電気を点けていない真っ暗な中





奥の換気扇の方が




とてつもなく不気味に感じまして





Tさんも何かを感じ取ったらしく





「あの換気扇の辺りに立ってる…」




「脅かそうとかそういう事ではなくて…」




「ただ居心地が良い…」




「ここを気に入ってしまってる…」






「ちなみにこの店はね」





「「れい道」」





「という通り道に建てられてるから」





「色々な現象が起きてしまうんだよ…」






と仰ったので






「そういう事か…」






と、妙に説得力がある様に感じましたが





それからしばらく日が経ち




他の従業員の方にも





その事について聞いてみると…






「またいつものTさんの見えるよ自慢でしょう」






「Tさんが話に入って来るとややこしくなる」






と周囲は






「はいはい」






と聞いてるだけで





Tさんが話す事は





軽く流している様な雰囲気でした…。






この店ではもう





「出るのが当たり前」






という感覚になる位





見慣れてしまっている方もいたようですね…。







ただ、今から7年前に




この1号店は改装されまして




階段は撤去されて




地下も綺麗に造り替えられ





新しく生まれ変わった地下では




そういった現象は起きなくなったそうです…。







世の中には不思議な事がありますね…。









ここまで読んで頂きありがとうございます…。





















と、ここで話は終わるのですが





ちなみに





これはおまけでして





今はもう地下は改装されて





全く違う内装になっています…。





とお伝えしました。





が、






実は




私が以前使用していた携帯の写真を




遡りながら見ていた時に





話の中で出て来た





改装される以前の






地下の一部を




たまたま撮影した写真が2枚




画質がだいぶ粗いので見にくいかもしれませんが




奇跡的に残っていましたので…






今回ご紹介します…。




それではまず1枚目…
フォト




この階段こそスーツ姿の男性が現れたという



従業員部屋から地下を繋ぐ階段でして



階段の右手擦りの傘がかかっている辺り



電気を消した状況で



その傘の辺りから上を見ると…



そのスーツ姿の男性が見えるとの事です…。




私もこの1号店に来る度に



何度か試してみましたが



私の場合は1度も現れませんでした…。





階段の右側は商品の在庫を置く棚等があり



左側は洗濯機やら掃除道具を置いている場所で



左奥に引いてある白いカーテンが



Eさんが体験した



突然揺れ始めたというカーテンです…。




続きまして2枚目…
フォト


地下の中間から奥の方を写していまして



右側が従業員が着替えをするロッカーが2つ



左側には雑貨系の商品の在庫を置く棚があり



中央に重ねてある青い缶は



揚げ物用で使用した廃油を保管しておく缶で



その隣には傘の忘れ物や



折れたり破れたりしていて



後に業者が回収に来るので



汚く写っていますが



一応保管…という形で置いてあります…。




そして




話の中で出て来た





「大きい換気扇」





ですが





実は…




このカーテンがかかっている




真裏にあるのですが




当時の私は何故か




換気扇を写していませんでした…。




当時写した写真の数々を





何度も何度も…





見返してみましたが…





ありませんでした…。




ビビらずにきちんと撮っていれば




良かったのですが…。




大変申し訳ありませんが




こういう風な2枚の写真でした…。




いかがでしたでしょうか?




何かが写っているとかは全く無い。




と思いますが…





当時写していた





地下の2枚の写真をご紹介させて頂きました。








ここまでも読んでくださり





本当にありがとうございます。

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