(これまでのジ・アメリカンズは…)
ジェニングス家の秘密を知ってしまったティム牧師夫妻を始末せずに、むしろ親密になり監視を続けるフィリップとエリザベス。フィリップは細菌研究所に潜入しているウィリアムからサンプルと情報を受け取り、エリザベスはヨンヒという化粧品販売員に近づいて、その夫で細菌研究所のアクセス権を持つドンとの距離を詰めていく。そんななか、マーサのスパイ行為がFBIに露見し、フィリップ&エリザベスは窮地に立たされてしまう。なんとかマーサをソ連に脱出させた2人だが、重なるトラブルで疲弊していく。そんな彼らを案じたガブリエルは、ジェニングス一家に休暇を与えてリフレッシュさせるのだった。7カ月後、ウィリアムからラッサ熱ウイルスの情報がもたらされた時、事態が動き出すことに…
ラッサ熱ウイルス回収に失敗してしまったフィリップとエリザベス。しかしウィリアムが自らの体を犠牲にして二人の正体が暴かれないようにして死んでいく。フィリップたちは、処理されたウィリアムの遺体からウイルスのサンプルを得て本部に送る。いま、モスクワ本部の関心事は、アメリカに亡命したロシア人農業学者アレクセイ・モロゾフだ。アメリカ農水省のコンサルタントとして働くモロゾフを監視し始めたフィリップとエリザベスだったが…
一方、2人の娘ペイジは、「任務」としてスタンの家に頻繁に出入りしている。スタンの息子マシューと親しくなりスタンの情報を得ようとするが、やがてマシューに本気の恋心を抱いてしまう…


スタンに一時的に協力し、ラッサ熱ウイルス流出を防いだKGB職員オレグ・ブーロフ。彼は本国に異動となり、汚職取締りの職に就く。CIAは、そんなオレグを脅迫し二重スパイに仕立てようとしていた。スタンはCIAに腹を立てるが、オレグを助ける手立てはない。
フィリップたちは、偽装身分でモロゾフ一家に接近、家族ぐるみで親しくなりながらモロゾフの仕事内容を探っていく。その過程で、アメリカ政府がソ連へ輸出する穀物に害虫を仕掛けている可能性を知る…


害虫作戦の本丸であるカンザスの企業「アグリコープ」を調べるフィリップ&エリザベス。カンザスに度々飛んで、アグリコープの職員ベンとディアドラにハニートラップを仕掛けていく。そんな中、ユーゴスラビア経由で1人のロシア人青年がアメリカに密入国してきた。名はミーシャ。フィリップがソ連で愛した女イリーナが生んだ息子だ。アフガンから無許可離隊したミーシャは、顔も知らない父を頼ってやってきたのだ。


母の熾烈な過去を知り、祖国への忠誠心が揺らぎ始めたオレグは、CIAとの接触を試みる。一方フィリップたちは、「アグリコープ」の目的を知って愕然とする。彼らは害虫を実験材料として丈夫な小麦を作成しようとしていた。つまり、ソ連など弱い麦しか育てられない土地を飢餓から救おうとしていたのだ。殺しまでして調査をしていた我々はなんだったのだ…と落ち込むフィリップとエリザベス。2人をねぎらうガブリエルは、ミーシャを捕捉し、フィリップと会わせることなくソ連に送り返すのだった。


モロゾフの妻エブゲーニアが、農水省職員にロシア語を教えることになった。教わる生徒はソ連に送りこまれる予定の工作員かもしれない。ということで、フィリップとエリザベスはエブゲーニアの監視を強化する。
スタンは、ワシントンに滞在するロシア人たちに片っ端から声をかけ、情報提供者リクルートを続けていた。成果が得られず凹んでいた矢先、タス通信の女性ソフィアから返答があり…
アグリコープが作る「丈夫な麦」のサンプルを得るため、メンフィスに向かうフィリップとエリザベス。サンプルを得た2人は、本国に帰還するガブリエルへの餞とする。


CIAのアプローチが止んでおとなしくしていたオレグだったが、突然K局の訪問を受けて家宅捜索をされてしまう。スタンとの繋がりで疑われているのかと思ったオレグだが、実は汚職捜査で大物を怒らせてしまい、KGBを使い圧力をかけられたのが真相だった。
モロゾフとエブゲーニアの監視を続けるエリザベスは、エブゲーニアがCIA局員と不倫をしている事実を掴む


新たな指令を受けて、老婆ナタリーを尾行するエリザベス。彼女の正体は、ナチに協力し同胞を死に追いやったアンナ・プロコプチュクらしい。一方モスクワでは、オレグが食料品汚職の元締めフォミナ・ニコラエヴァを調査する。一介の政治職員フォミナは、実力者キリーロフの命を受けて賄賂の帳簿をつけていた。オレグはフォミナに圧力をかけて賄賂犯罪の解明を試みるが…
「ジ・アメリカンズ」シーズン5。
今回は米ソの農業問題を軸に展開。ゆえにかなり地味です。しかし、親子の絆と衝突をテーマにした物語にブレはありません。ペイジちゃんがどんどんスパイとして成長しているのはいいんだけど、フィリップ&エリザベスに課せられた任務がキツすぎて、見てるこっちの胸が痛くなります。プロコプチュク事件を機にモスクワ帰還を願うようになったフィリップとエリザベス、2人の運命がラストで大きく変わります。
今回の時代背景は1984年。「ロマンシングストーン」、「愛と追憶の日々」などが話題に上がりました。俺が小六の頃のアメリカとソ連の現実が垣間見えます。
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