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2019年04月18日08:26

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学生生活における貧困によって奪われるもの。

■1日の生活費は「677円」と判明、いまどき女子大生の貧困リアル事情
(週刊女性PRIME - 04月18日 05:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=235&from=diary&id=5585762

はじめに
 今朝、この記事を読んでビックリしましたので、この日記を編ませていただきます。というのも、世間からみた「貧乏院生」たる僕の生活費が1日1,500円前後だからです。この日記の目的は、記事には書かれていない学生さん(男女を問いません)をとりまく経済的諸条件を論じることにより、貧困が学生さんから「何を奪うのか?」を明らかにすることであります。

�,覆次⊆禺圓和膤悗鯡椹悗垢里�?――貧困は新卒労働市場へアクセスする権利を奪う
 「学歴がナンボのもんじゃい!まずは職を手につけよう」のような意見が散見されますが、残念ながらウチの国の大半の職人さんの給料は安く、「家族を持てる」だけの収入を得る職人さんの数は少なくなりつつあります。したがいまして、現在の日本において「中流」の生き方を目指すには、正規雇用≒正社員になれる新卒労働市場にアクセスできる大学を目指すしかないのが現状です。…アト、徒弟制(いわゆる「弟子入り」)って、意外と効率が悪いです。これは「弟子 → 一人前 or のれんわけ」まで生き残る人数が、他の教育制度に比して少ないためです。
 なお「私立大の学費が高いのなら、国公立大をめざせ」は、暴論です。なぜなら、各家庭の収入と学力との間にある種の相関関係があることは「常識」の類ですし。そもそも国公立大の定員そのものが少なすぎます(地方においては、この傾向が顕著です)。学生さんの「学力不足」を嘆くのならば、「腐ったリンゴを箱ごと捨てる」選別教育方式から未だに脱することができていない高校教育を大いに改善すべきですし、「大学に入学してから大いに勉強してもらう」という方式も採るべきでしょう。
 ともあれ、大多数の若者から大学進学の機会を奪うことは、せっかく育てた人材から労働市場へアクセスする機会を奪って原生的労使関係(タコ部屋労働同然の労使関係)のもとにうち捨てることと同義であり、我が国の社会と国力の双方に多大なダメージをもたらすことになります。

�◆�677円」と学生生活――貧困は学生生活と若さを奪う
 …677円でしたか(滝汗)。満足な学生生活を成り立たせるには少なすぎる金額です。というのも、呑み会や「友人との愚痴大会」、そして、ゼミ等の合宿、サークル活動といった再生産過程(=レクリエーション)をも含めて勉学なのですから…(満足な再生産過程なしに満足な職業生活が成り立たないのと、同じ理屈です)。
 また、その後の人生において役立つ人脈形成や、想い出づくり等の諸機会を奪うには十分な数字でもあることは云うまでもありません。なお、四十路において学生生活を送って痛感することは、当たり前のことではありますが「若さは戻ってこない」ということです。つまり、若者から幸せな時代を奪うことは、彼ら/彼女らに対して不可逆的なダメージを与える取返しのつかないことなのです。
 
��「677円」と学生さんの本業――貧困は教育と学問をも奪う
 また、この677円という数字は、本業の勉学を全うするにも少なすぎる金額です。というのも本気で勉学に励むには、書籍や教科書等の購入代金の他、文献や資料/史料のコピー代、調べものを行う際の交通費等が必要になるからです。また、ノートPCの有無だけでも勉学の効率において雲泥の差が出ますし、677円という金額ならばUSBメモリ等の購入さえままなりません。
 なお、過去の偉人を先例に出して「大先輩が逆境から偉業を成し遂げたんだから、お前らもやれ!」というのは、彼女ら/彼らの苦境を無視した想像力を欠いた傲慢極まりない意見であることを指摘しておきます。そして「逆境から偉業を成し遂げる」例なんて、おそらく1%以下なのですから…。
 小括すると貧困は、若者から学習機会や「勉学を全うすること」すら奪っていくのです。

�せ笋侶亳海�ら――「経済的に自立した」学生を目指すことの困難さ
 ここで、私事をさしはさむことにします。僕じしんが実家から通う四十路の大学院生だったりします。10年近くにわたって学費等を半ば自弁しながら院生生活を送っているわけですが、借金等をせず、かつ、学費の全額ないし半額を院生自らが支払い、そして、人並みの業績を残すには、次のような諸要件が必要なことが判りました。
 
 1. 学費が60万円以下であること。
 2. 実家から学校へと通うこと。
 3. 最低でも一年は学費を減免されること。
 4. 最低でも一年の休学期間が必要であること(この間に学費や研究費用を稼ぐ)。
 5. アルバイトの時給が最低でも1,200円であること。

 しかし様々なデータを手に入れていくと、このような5要件を満たすことがどれだけ困難なことかが判るのです。したがいまして、僕の事例でもって「俺にできたのだから、お前らにもできるはずだ!」などとのたまうことが、いかに傲慢かを痛感する次第であります。

おわりに
 最後に解決策を提示しておきましょう。学生さんたちの苦境の原因は、学費や生活費の高騰化という学生さんの家庭の「外部」に由来するものです。また、多くの学生さんが大学を目指す理由も、�,砲�いて記したように日本の労働市場に原因があります。この理由も、学生さんの家庭の「外部」にあります。
 このような諸問題の原因が学生さんの家庭の「外部」にある以上、学生さんの家庭の「内部」での自助努力による問題解決は期待できません。したがって、家庭の「外部」=社会の側に解決策を提示・提供する義務が生じます。具体的には大学教育の全額無償化、および、生活支援タイプの給付型奨学金の創設、そして、遠隔の地から東京等へと学びに来る学生さんのための廉価な学生寮等の福利厚生施設の建設・整備などを、挙げることができます。
 
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