戸田山和久「科学哲学の冒険」NHKブックスに面白いことが書いてあった。
因果関係を明らかにする方法。
サモンという科学研究者が提唱するもの。
例えばある評論家が「鬱病に温泉治療が効く」として99%の患者が良くなったという統計を出してきたとする。このままでは単なる「相関関係」であり「因果関係」は分からない。
サモンはスクリーニング・オフという方法を唱える。
因果関係の可能性が次の二つ考えられるとする。
1. 評論家のいうとおり、温泉治療が原因で鬱病に効いた。
2. 時間的経過で鬱病が自然治癒した。
とすると、条件を変えて実験をやり直す。
A群の鬱病患者は温泉へ行く。
B群の患者は行かないで観察する。
その結果、
1.A群の治癒率がB群より有意に高くなるとすれば、温泉へ行ったことが治癒の原因となる。
2.B群とA群に有意差がなければ時間による自然治癒治癒の可能性がある。
3.問題はB群の方が高かった場合。これは他に原因がある。
他にも原因があれば、こういう比較実験でしらみつぶしに調べて原因を特定する。
まあ実験的研究。
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