1981年、ワシントンDC。ソ連軍将校ティモシェフがアメリカに亡命し、驚きの情報をもたらした。KGBの特殊工作員たちがアメリカ人になりすまし、一般市民として生活しているというのだ。彼らを統括するのはKGBの秘密機関〈S局〉らしい。そこでFBI防諜部がティモシェフの証言を取ろうとした矢先、彼は何者かに拉致されてしまう。
DC郊外に居を構えるフィリップ・ジェニングズは、小さな旅行代理店を経営する中年男。そこそこ美人の妻エリザベスと、思春期の娘ペイジ、やんちゃな息子ヘンリーを育てている。その家のガレージには、縛りあげられたティモシェフが転がっていた。ジェニングズ夫妻こそが、KGBが送り込んだ凄腕スパイチームだったのだ。彼らは裏切者であるティモシェフを拉致しモスクワに引き渡す予定だったが、作戦に狂いが生じ、仲間ロブを亡くしたうえガレージに隠す羽目になってしまったのだ。そんなとき、隣の家に新しい一家が越してきた。主はスタン・ビーマン。なんとFBI防諜部の捜査官だった…
「ジ・アメリカンズ」。評価の高いシリーズをNetflixで鑑賞開始。良質のスパイスリラーにしてスケールのでかい夫婦愛ドラマ。確かに1話から引き込まれるわ、こりゃ。いきなりフィル・コリンズの「夜の囁き」が流れて仰け反っちゃったけど。80年代ブームが去年から来てるけど、この作品はテレビドラマの中ではその先鋒ですね。史実通りのスターウォーズ計画やレーガン暗殺未遂の裏側が描かれるのも見どころ。


第2話
ティモシェフを殺害し始末したフィリップ。そんな彼をなんとなく不審がる隣人スタンは、ジェニングズ家のガレージに忍びこむが、何も怪しいものは出てこなかった。そんな時、イギリスの要人たちが急遽訪米。国防長官宅で密談するらしい。S局から会談の内容を掴むよう命じられたフィリップとエリザベスは、準備時間のない中で困難な盗聴作戦を開始することに…


第3話
ティモシェフ拉致事件を重くみたレーガン大統領は、FBI防諜部の権限を拡大した。張り切るスタンは、ソ連大使館員ニーナの弱みをつかみ二重スパイに仕立てることに成功する。彼女からの情報で、ティモシェフ拉致がS局の仕業だったと知るスタンは、拉致時に死んだ男ロブの身元を洗っていく。一方フィリップ&エリザベスは、新聞に出た秘密暗号を見て驚愕する。それはロブからの接触依頼だった。死んだロブがメッセージを送るはずはない。罠と考えた2人は、仲間のグレゴリーを派遣してメッセージの送り主をつかまえようと…


第4話
ロブは生前、S局の命令を受け秘密裏にフィラデルフィアで情報を買おうとしていた。ロブの家族を保護し、その情報を手に入れたフィリップ&エリザベスは、ハンドラーのクラウディアに引き渡した。その直後、レーガン大統領狙撃事件が発生。スタンらが狙撃犯の思想背景を探るなか、クラウディアはフィリップたちに新たな作戦遂行を命じる。〈クリストファー作戦〉…それは、「ホワイトハウスは私が統制する」と宣言したヘイグ国務長官の暗殺。モスクワは、この発言からアメリカでクーデターが起きるのではと懸念したのだ。


第5話
レーガン狙撃は単独犯行で、ソ連は無関係であった。そのためクリストファー作戦を回避できたフィリップは安堵する。エリザベスは、クラウディアから次の指令を受けて行動を開始。ロブに情報を流した米軍ミサイル防衛に関わる要人ドーウィン (暗号名ウダチャ)を保護することが任務。ウダチャは怖気付き、今にもFBIに駆け込みそうなのだ。スタンはニーナからそんなウダチャの情報を得て、ウダチャと接触を目論むソ連大使館員を監視する。


第6話
ウダチャがアメリカ側の手に落ちる寸前、彼を抹殺して情報漏れを防いだエリザベス。しかし、FBIが常に先回りしていることに疑問を抱いたエリザベスとフィリップは、KGB側内部にFBIに寝返った裏切者がいるのではと疑い始める。その直後、フィリップとエリザベスは突然拉致されてしまい…


第7話
S局は、アメリカ人としての生活に慣れすぎたフィリップとエリザベスを疑い始めている。おかげで2人は互いに疑心暗鬼に陥っていた。そんな折、フィリップは単独で任務に当たる。アメリカにやってきたポーランドの反ソ連民主化運動家ビエラウスキーを嵌めるハニートラップの援護だ。トラップを仕掛けるKGB工作員イリーナはフィリップの昔の恋人だった…


第8話
米軍ミサイル防衛システムの科学者暗殺のためKGB本部が雇った殺し屋がアメリカに潜入。しかしKGBが暗殺依頼をキャンセルしたため、S局が暗殺を阻止することになった。暗殺者は顔も連絡先も不明だ。困難な任務に当たるフィリップたちだったが、FBI防諜部も同じ暗殺者を追うことになり…


第9話
科学者暗殺を阻止できなかったフィリップとエリザベス。2人の夫婦仲に亀裂が入り、別居生活を選択することに。科学者暗殺事件で3人の捜査官が死んだことに激昂したFBI防諜部主任ギャドは、非合法な手でKGBに報復すると宣言。標的はKGB支局長アルカディ・ゾトフだ。


第10話
スタンの相棒アマドール捜査官が拉致され殺害された。スタンはKGBに報復を誓い、ソ連大使館職員ヴラドを殺してしまう。アマドールを死なせてしまったフィリップは激しく後悔するが、悩む間もなく問題が発生する。アマドールの遺留品から、捜査線上にグレゴリーが浮上してしまったのだ。グレゴリーを逃がそうと考えるエリザベスだったが…
仕事とはいえ、過酷で非情なスパイ任務。善も悪も、白も黒もない諜報戦…フィリップ&エリザベス夫婦も、FBIのスタンも、エピソードを重ねる度にどんどん疲弊していきます。その痛々しい姿にひたすら暗くなっていく。そんなドラマでした。
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