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2019年03月09日21:31

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福島の現状(1)

東京電力福島第一原発の事故(炉心溶融メルトダウン)によって、1号機から3号機が爆発
事故の跡片付けには、40年も50年も掛かると言う。その現状を8年目の今月纏めてみた。
1号機ーーデブリは未確認だがボート型ロボットを入れて堆積物を採取する準備を進めてい
     る。
2号機ーーデブリとおぼしき堆積物にロボットアームが接触。(2018.1月)2019.2月には
     パイプ型機器を挿入して、遠隔操作にて2本の指でデブリをつまみ上げた。年末
     までに試験的な取り出しを行う予定。
3号機ーー使用済み核燃料の搬出が遅れるという想定外のトラブルも発生。原子炉格納容器
     内に水が溜まるが、2017.7月に水中ロボットでデブリらしき岩状の塊を撮影。
     2018.3月、クレーンでトラブル発生し、11月予定の燃料の取り出しが遅れてい
     る。
現状の課題と今後の対応
1)デブリ取り出し
     約880トンのデブリが1〜3号機の中にあると予測されている。回収方法の具
     体化、回収したデブリの保管方法や保管場所。極めて高濃度の放射線汚染物質
     でこれまで経験したことのないレベルの汚染物質です。除染残土とは違う。
2)使用済み核燃料
     原子炉建屋上部にあるプールの中にある、使用済み核燃料を取り出す作業も
     難関の一つ。既に4号機では2014年に取り出しを終えたが、1〜3号機は未使
     用核燃料も含めて大量に残っている。リスクを下げる為に一刻も早く移動させ
     る必要がある。1,2号機は2023年を目途に搬出を始める予定。
3)汚染水
     発電所の敷地内には多数の汚染水貯蔵タンクが並ぶ。保管スペースは限界を
     越えているが、今後タンク増設により2020年までに137万トンを確保する計画
     であるが、これ以上は確保出来ないと言う。廃炉作業に支障がでる恐れがある
     東電は汚染水を処理した後に残る放射性物質トリチウムを含む水が増え続けて
     いる。東電は構内での保管のキャパシテイが限界であり、海水放出を主張。だ
     が風評被害への懸念が根強い。処理後の水にトリチウム以外の放射性物質が見
     つかったこともあり、汚水の処分方法の議論はストップ。
4)地下水対策
     1〜3号機では、溶融デブリを水で冷却する作業が続けられているため、毎日
     汚染水が発生している。一方、原子炉建屋に流入する地下水も汚染水増加の
     一因。「凍土遮蔽壁」や「サブドレン(汲み上げ井戸)」対策により発生量が
     490トンから180トンと大幅に減少した。
     現在の汚染水の保管量は約100万トンであり、現状のキャパシテイ105万トン
     と95%。タンク増設が望まれる。
5)海洋放出
     政府の小委員会や東電は、海洋放出が技術面で一番課題もなく安価だとしてい
     る。各地の原発でも基準値以下のトリチウムが放出されているが、健康への影
     響も報告されておらず安全は確保できるとしている。2018年8月処理(多核
     種除去設備ALPS)を行った後の水から約8割でトリチウムの他にヨウ素
     129等の放射性物質が排水値の基準を越えていたことが判明。今後の設備の
     管理(吸着材の交歓頻度)、設備不具合などが原因もあるので、海洋放出を
     する場合は、再浄化する方針を示した。


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