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2019年01月31日07:58

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水曜クビクビ日記536:サスペリア


1977年、ベルリン。ドイツ赤軍RAFメンバーの釈放を要求するハイジャック事件が発生した日。アメリカ・オハイオ州出身のスージー・バニオンが「ヘレナ・マルコス舞踊団」の門を叩いた。団の講師ブランに憧れてドイツに単身渡ってきたスージーは、オーディションを受け入団を許可された。最近団員のパトリシアが抜けたことで寮に空室ができ、その日から皆と共同生活を送ることになる。チームメイトのサラとも仲良くなり、早速稽古に参加するのだが、いきなり問題が発生する。舞踊「民族」のメインダンサーだったオルガが、団に逆らい辞めてしまったのだ。オルガは、親しかったパトリシアが失踪してしまったことで団に不信感を募らせていたのだ。そこでスージーがメインに大抜擢されることになる。

同じ頃、パトリシアの主治医だった臨床心理医クレンペラーも、彼女の身を案じていた。RAFに心酔しながら、「ヘレナ・マルコス舞踊団」の講師陣が邪悪な魔女集団であるという妄想を語り続けていたパトリシアが突然姿を消したのだ。この失踪に舞踊団が関わっているではと疑ったクレンペラーは、独自に調査を開始し、レッスン後のサラと出会う。クレンペラーからパトリシアの妄想を聞かされたサラは、後にそれが妄想ではなく真実であることを知ってしまうのだが…


「サスペリア」。

以下、決してひとりではネタバレしないでください



フォト


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決してひとりでは観ないでください…というコピーは当たっています。だって鑑賞後、誰かと語りたくなるもんね。まさに衝撃の一本でした。オールインエンターテイメント社のVシネマ的に喩えるなら

「中野英雄率いる弱小暴力団がシノギに困り、メガネのサラリーマンに追い込みをかけてカネを吐き出させようとするが、このサラリーマンはただのカタギではなかったのだ。なにせ演じているのが小沢仁志なのだから…」という感じ。

…解る?


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オリジナルでは、スージーが空港からタクシーでダンス学校に向かう雨の夜からスタートしたと記憶しています。定番のホラー的な導入だったのですが、本作はパトリシアから物語が始まります。別物感が強いんですよね。ダンス学校が舞踊団に変わっているというマイナーチェンジもクライマックス…「民族」の発表会で生きてきたり、RAFを絡ませたことで時代を明確にしパトリシア失踪にエクスキューズを持たせることができたり、確実に進化していることが伺えます。盲導犬を連れた盲目ピアニストのような、いかにもなホラー被害者を排して、クレンペラーという第三者キャラを設定したことで、閉鎖的なオカルトホラーだったオリジナルよりも奥行きが出てましたね。

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過去がフラッシュバックして母親がスージーを憎むセリフを吐いたり、「私が誰か分かった」という寝言を叫んだり、講師たちが警官にやらかすイタズラを目撃してもノーリアクションだったりというスージーの一連の行動がクライマックスの伏線になっている点には素直にイイネと言いたいです。舞踊シーンの迫力も凄いし、「ブラックスワン」の頃から定番化している〈鏡張り部屋で人物を近接撮影してるのにカメラが鏡に映りこまない〉というミラクルも地味に見せてくれています。ただ、魔女たち(特に寮母)の悪ふざけ…警官を下半身丸出しにしたり、ブランの首をくっ付けようとしたり…のブラックユーモアには戸惑ってしまいますけどね(笑)

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で、問題のオチですけど、アリかナシかで問われたら俺は

アリですよねー。話は違うけど、「ドッグヴィル」のような、背筋が凍りながらも爽快という気分が味わえました。

「ヘレディタリー」といい本作といい、オカルトホラーは新たな領域に入ったなという印象。2019年公開作のなかで、絶対に忘れられない作品。オススメだ!



衝撃的すぎる問題作…『サスペリア』日本でも賛否両論
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=5476413
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