1973年。アメリカ女子テニスのチャンピオン、ビリー・ジーン・キングは、女子テニスの賞金が男子の10%程度であることに憤慨し全米テニス協会を脱退、賛同する協会主力選手らと共に新たな女子テニス協会を設立する。ウーマンリブの先鋒となって活動しトーナメント戦を行うビリー・ジーンらを見ていたかつての全米王者ボビー・リッグスは、話題作りのために「俺と試合をしないか」と提案する。しかし見世物はイヤだとビリー・ジーンは拒否。そこでボビーは、トーナメント戦の覇者マーガレット・コートに話を持ちかけ、承諾したマーガレットをコート上で完膚なきまで叩きのめすのだった。だから女は黙って男の下に付いてりゃいいんだよ…全米テニス協会のそんな嘲りを感じたビリー・ジーンは、意を決してボビーと対戦することを承諾する。
「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」。実話を元にした作品。セックスは「性別」の意味で、村田英雄先生が「週2回」と言ってたほうの意味ではありません。
以下、バトル・オブ・ザ・ネタバレーズ


MeToo運動高まる今こそ、の作品。で、娯楽映画にしてはあまりにもメッセージ性が強いというか、主張がデカイ作品でもありました。注目は、ビリー・ジーンとマーガレットの対比。剛腕マーガレットって、男のイメージしてきたこれまでの女性像ですよね。メンバー内唯一の母親で、同性愛を嫌悪し、ボビーのオファーを熟考することなく受け、プレッシャーに弱く、何より男に楯突くビリー・ジーンを理解できないという…まさに男からしたら理想的な存在。彼女を前半で負かせてからの!という展開は、確かに熱くはなるけれど、じゃあ現代のマーガレット的女性はダメな人だ、みたいな描き方にはちょっと違和感です。中継中に司会者が解説〈女子テニス選手〉の肩を抱いていたりという「これ、現代だったらセクハラだからね!」みたいなシーンを挿入してきたり、インタビュー前のビリー・ジーンを迎えにくるアラン・カミングに「いつか私たちが堂々と出来る日が来る」みたいなことを語らせたり、ちょいちょいシツコイ主張が出てくるんですよね。ま、そーゆー映画なのは解るけど、俺はやや煩く感じましたね。
エマ・ストーンとカレルの演技は文句なしにグッドではあります。試合シーンもまあまあエキサイトするし、退屈な映画では決してありません。ですが、ブームゆえに作られました、な印象も極めて強い作品です。よって、2度観ることはまず無い、かなぁと。女子にはオススメ、かな。
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