東中野署刑事、鬼貫八郎。夫の隠れ食い防止のため冷蔵庫に警報機を設置する女房と、長電話でヒントを提供する娘、そして持病の糖尿を抱え、クラシックと太極拳と甘い物が大好きという風采のあがらない中年だ。
深夜、河瀬公園前に路駐していたクルマの中で男の刺殺体が見つかった。男は宝石店〈深澤宝飾〉に勤務する経理担当・桜木。発見者の鍼灸師・春江は、現場からタクシーで去っていったサラリーマンを目撃していた。鬼貫と碓氷はそのタクシーを見つけ出すが、運転手は、乗せたのは女だったと証言する。降りた場所から割り出すと、乗客は〈深澤宝飾〉の社長・美和子だった。美和子は桜木から借金をしており、殺害動機はバッチリだが、頑として犯行を否定。いっぽう春江も、自分が目撃したのは間違いなく男だったと譲らない。刑事たちは春江の証言を無視して美和子をホンボシと断定するが、鬼貫は違う筋読みをして…
「真夜中の乗客」。ゲストは中田喜子と北原佐和子。おなじみのアリバイトリックものではなく、オーソドックスな話でございました。
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