【システム】
・TRPGシステム:ゆうやけこやけ
http://open.mixi.jp/user/65580734/diary/1964488814
【レギュレーション】
・ゆうやけこやけ基本ルールブック
・もののけこやけ
【町】
御神楽町
【あらすじ】
「いらっしゃい」
とある島の、とある港の、とある喫茶店。
猫達がたむろし、美味しいコーヒーが飲める憩いの場所。
ここは御神楽町の『FruitBastet』。
「今日は何を頼むんだい?」
少し白髪の混じり始めたマスターが聞いてくる。
君たちはいつも通りのメニューを頼んでもいいし、
新しいメニューに挑戦してみてもいい。
でも、今日はマスターに聞いてみたい事がある。
「なになに、この店の名前の由来が知りたいって?」
自分のカップにコーヒーを注ぎつつ、椅子に腰かけるマスター。
しばらく虚空に視線を揺らして考え込む。
「そうだね、何から話したものかな――」
===
むかしむかし、この街に一匹の猫が居た。
彼女は船に揺られて異国からやってきた猫だったが、
持ち前の明るさですぐに町に溶け込んだ。
気が付けば彼女は町のアイドルとなっていた。
男たちは海に出る前に彼女の頭を撫でていくのが日課になった。
そうすることで、いつもよりちょっと魚が取れるというのだ。
いつの間にか、彼女は『バステト』と呼ばれるようになった。
エジプト帰りの若者が、冗談交じりに付けた名前だった。
呼ばれた彼女は嬉しそうにゴロゴロと鳴いた。
バステトと呼ばれるようになった彼女。
誰かが戯れに果物を供え始めると、他の人も真似し始めた。
とはいえ猫の彼女は果物があんまり好きじゃない。
ツーンとそっぽを向いて、顔を洗い出していた。
このまま果物を腐らせてしまうのは勿体ないと思った男が、
彼女に供えられた果物を使ってデザートを提供し始めた。
すると、彼女とそのデザートを目当てにやってくる人が増えた。
いつしか男は屋台を作り、店を作った。
その傍にはいつだって『バステト』が座っていた。
それが『FruitBastet』の初代店長とバステトの始まりの物語。
===
「そんな店の3代目のマスターが私というわけだ」
飲み終わったコーヒーのカップをソーサーに戻しつつ、マスターがそう締めくくった。
なんというか、いかにも作り話といった印象を受ける。
「お、何だか微妙な顔をしているな? そうだな、ちょっと待ってろ……」
そう言って店の奥に入っていったマスターが、何かを抱えて戻って来た。
よく見てみれば、それは果物の盛り合わせだった。
「こいつを持って、島の中心にある山の上に行ってみな」
盛り合わせを籠に詰めて君たちに手渡してくる。
果物はどれも瑞々しく、とても美味しそうだ。
「そこにババアが居るから、そいつを渡して話を聞いてみるといい」
無理やり籠を押し付けられ、入口のドアへ押しやられる。
君たちが外に出て振り返れば、いい笑顔のマスターが手を振っている。
「じゃあな、頼んだぞ。 籠はちゃんと返しに来てくれよ」
君たちは果物を持って山上の神社に向かってもいいし、
果物をこっそり食べてしまってもいい。
ただし、気を付けろ。
猫は何処にでも居て、君たちの事をこっそり見ているぞ。
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