英語の入試問題 正解を選択する問題の選択肢が日本語であることがほとんどなくなり、選択肢が絵か英語になっている。
気持ちはわかる。
英会話がうまい人たちは、
「一度日本語で考えてから英語に直そうと思うのではいけない。最初から英語で考えるのだ」と言う。
そこで、選択肢も日本語にせず、絵で状況と英語を結びつけたり、選択肢を英語にして、日本語を介さずに考えさせているのだろう。
気持ちはわかるが、そこで別の問題が出てしまう。
まず、英語で選択肢を作った場合、そのままだと、その英語の意味がわからなくても正解してしまうのである。
たとえば、長文問題で「フライング・トータス」の絵を書こうと言っていて、(実際埼玉県高校入試で出た)
「書こうとした絵は何でしょう」
ア ウォーキング・トータス
イ ウォーキング・ラビット
ウ フライング・トータス
エ フライング・ラビット
これでは、フライング・トータスが何だかわかっていない人でも、正解してしまう。
そこで選択肢を絵にしたわけである。
しかし、絵の場合、絵であることの限界がある。
マントをつけて身体を伸ばしている絵が飛んでいる状態とは限らない。
ウルトラマン・スーパーマンその他身体を伸ばすと飛ぶというのがアニメや特撮の伝統になっているが、自然界では空を飛ぶ時には羽ばたくのである。
ちなみに私が夢の中で空を飛ぶ時には身体が地面に対して垂直、つまり通常歩行と同じ状態であり、ウルトラマンのように地面に平行にはなっていない。
フライング・トータスの典型、ガメラは手足を引っ込め、4つ火を噴き、甲羅をクルクル回展させて飛ぶ。
ということで、こんなインチキな絵で選択するなら、素直に
ア 歩く亀
イ 歩くうさぎ
ウ 空飛ぶ亀
エ 空飛ぶうさぎ
とした方が良いではないか。
センター試験に多いのだが、髪が長くてスカートの人を女性と決めつけ、髪が短くてズボンの人が男性と決めつけないと正解できないことがある。
こんなくらいならば、選択肢に「男は眼鏡」とか、「女が本を持っている」と書いた方がよほど正確ではないか。
いくら日本語を介さずに考えると言っても、これくらいは日本語を介しても英会話の邪魔になるまい。
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