【システム】
・TRPGシステム:ゆうやけこやけ
http://open.mixi.jp/user/65580734/diary/1964488814
【レギュレーション】
・ゆうやけこやけ基本ルールブック
・もののけこやけ
【あらすじ】
※ゆうやけこやけです※
※ゆうやけこやけですってば※
※大丈夫、ゆうやけこやけだからなんとかなる※
※語り手に石を投げつけるのはお止めください※
ソイツは黒く、黒く、どこまでも黒かった。
所々剥げたアスファルトをソイツが踏み歩く。
崩れた建物を横目に見ながらただ歩く。
しばらく歩いて、ようやく足を止める。
錆が浮きぼろぼろになった標識には、『一名町』と書かれている。
ニイッと、口角を持ち上げる。
視線を上げれば、
建物の半ばから崩れ落ちた病院や、
シャッターで埋め尽くされた商店街や、
いかにも廃校といった風情の建物が見えた。
道を歩き、歩き、歩く。
===
焼け落ちた社があった。
再建されることなく、雨風に晒されたままの社には黒焦げの御神体が落ちていた。
窓に板が打ち付けられた洋館があった。
幽霊屋敷とはこのことを指すのだろう。誰も住まず、誰も寄りつかない、幽霊だけが住むような館だ。
雪に埋もれた温泉があった。
どれだけ積もればこうなるのだろう。自然の仕業か、それとも何者かの仕業か。打ち捨てられた酒瓶は何も語らない。
空の重箱が地面に散らばっているステージがあった。
小さな町の小さなイベントに、一体誰が興味を持ってくれるのだろう。どうせ町の数人が来て、それで終わり。
根本から折れた梅の木が駄菓子屋の中庭にあった。
人は、死ねばそれで終わり。どれだけ待とうとも、徒労に終わる。いつしか記憶は風化してゆき、この駄菓子屋と同じように朽ちてゆく。
決壊したダムがあった。
自然に抗う愚かしさを、人が理解することはない。人ではないものも、理解することはない。砕け散ったコンクリートの破片と、翡翠の欠片がそれを物語っている。
砕け散ったプロテインの瓶が落ちていた。
この街に、マッチョマンはもう居ない。
いや、そもそもマッチョマンなんて誰かの妄想だったのかもしれない。
心にマッチョを持った人間達は、もう居ないのだから。
===
「やあ、諸君。おはよう」
「よく眠れたかな? 幸せな夢は見られたかい?」
「それは、それは、よかったねぇ」
「どうしたんだい、不思議そうな顔をして」
「ここが何処かだって? そんなの、一名町に決まっているだろう」
「幸せな夢はもう終わり。 その後には、辛く悲しい現実がやってくるものだよ」
「さあ、現実の物語を始めようじゃあないか」
これは、もう一つの一名町の物語。
忘れ去られ、打ち捨てられた悲しい歴史の物語。
夕闇に照らされた町の真実を、確かめて欲しい。
===
けれどもこれは『ゆうやけこやけ』。
いつだって変化達は物語を幸せな結末に変えてきた。
君達以外の全てが居なくなっても、まだ君達がいる。
『つながり』そして『夢』。
大事なものは、君達のすぐ手元にある。
さあ、悪い夢は『なんとか』してしまおう。
それが『ゆうやけこやけ』でしょう?
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