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2018年02月12日23:04

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お別れ会

昨日は、はやと君のお別れ会。
はやと君が通っていた中百舌鳥の教会で開かれた。
大勢の人が参列し、PUZZLEも名古屋や埼玉などの遠方に住んでいる元団員や、昔のメンバー、過去に共演した人たちなど、本当にたくさんの人が最後の別れに駆けつけてくれた。
こんなにも多くの人から彼は愛されていた。彼は幸せ者である。


式次第は牧師さんの挨拶、アメイジング・グレイスの合唱、そしてオレの別れのことばへと続く。

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あまりにも突然の悲しい知らせに、まだ現実感がありません、つい1ヶ月前に、こんな日が来るとここにいる誰が予想し得たでしょうか。本当は全部手の込んだドッキリで、「大成功!」などと書かれたプラカードを手にその辺の物陰から笑いながら出てくるんじゃないか、そうだったらいいのにと心から思います。

はやと君、きみと初めて会ったのはもう13年も前のことになります。
PUZZLEの練習会場に見学にやってきたきみ。あのころきみは、トランペッターというよりも、どちらかといえば高校球児かと思うような、それは見事な坊主頭でした。
無事にPUZZLEへの入団を果たし、ぼくたちの仲間となったはやと君でしたが、当時きみは広島へ長期出張中でした。しかし練習が好きで熱心なきみは、毎週わざわざ新幹線で大阪へ帰ってきて練習会に参加していましたね。しかも別に遊びに行っているわけでもないのに毎回お土産を買ってくるという気の遣いように驚かされたものでした。もみじ饅頭、おいしかったです。
長期出張が終わったはやと君でしたが、現場研修だか何だかの名目で、三国ヶ丘のジョーシンで何日か販売員をしていましたね。特に阪神ファンでもないのにタイガースの法被を着せられて、商品を実にダルそうに売っていたのを覚えています。50型のアクオスをお友達価格で5万円くらいで売ってくれるじゃないかな、なんて期待して店に行ったのですが、まだペーペーだったきみにそんな権限はなく、大変残念な思いをしたものでした。

PUZZLEの練習会に見学者さんが来て、みんなで自己紹介をする時、きみは「坊主担当の上原です」と謎の担当を自称していましたね。髪の毛を伸ばし始めてからは「夜の風紀委員長の上原です」とさらに謎な役職を自称していたものでした。
役職の内容は謎でしたが、きみは初対面の見学者さんにも、その人懐っこい笑顔で気さくに話しかけてはすぐに仲良くなっていましたね。初めての場所で緊張していたところを、きみの人柄のおかげでアウェイ感から救われた見学者さんが一体どれほどいたことでしょうか。

ところできみは頭がとてもよく、楽団で1番か2番くらいに賢かったくせに、意外とうっかり屋さんで、時々信じられないような大ポカをやらかしてはみんなを唖然とさせていましたね。一度、女の子に送るはずだった恥ずかしいメールを間違って楽団のメーリングリスト宛てに送ってしまい、メンバー全員に届いた時はどうツッコんでいいものか悩んだものでした。そうしていると2分後くらいに「タンマ、今のなし!」というメールが送られてきて全員で盛大にズッコケたものです。
また、きみは頭がいい割にはメンタルはあまり強くなく、演奏会でトランペットのソロを任された時は、緊張からか本番で音がかすれてミスってしまうということが何度かありました。しかし、きみのソロはどちらかといえばコミカルなシーンでの演出的なソロが多かったためか、それも含めてネタなのかなとお客さんに好意的に解釈してもらえることがほとんどで、ミスすら笑いに昇華させてしまうというミラクルの数々は、数多のおもしろエピソードとともに伝説として長くPUZZLEのメンバーの間で語り継がれていくことでしょう。

そんな団のムードメーカー的な存在のきみでしたが、5年前からはPUZZLEの指揮者に任命され、音楽面でもみんなを引っ張っていく存在となりましたね。
きみが指揮者になってから最初のホールでの演奏会。何百人のお客さんの前で指揮台の上に立って一身に注目を浴びてタクトを振るうわけです。メンタルが豆腐のきみはさぞかし緊張してカチンコチンになってしまうんじゃないかとぼくはひそかに心配していました。そんな中、指揮者としてぼくたちの前に立ったきみは、笑っていましたね。ニコニコと、実に楽しそうにぼくたちを指揮するきみの姿に、演奏しているぼくたちも楽しくなってしまい、いつの間にか緊張していた気持ちもどこかへ行ってしまっていました。
指揮者としてのテクニックや、合奏指導のノウハウなどはまだまだ未熟なきみでしたが、それから少しずつ経験を積んでいき、今年の秋に予定している吹奏楽団PUZZLEの第10回目の演奏会においては、いよいよプログラムのメインとなる大曲の指揮を任されることになっていました。
また、きみは顔も広く、支援センターしらさぎさんや、FMさかいさんなどをはじめとするいろいろな出会いをPUZZLEにもたらしてくれ、そのパイプ役としても活躍してくれましたね。今思えば、その人脈の豊かさも、きっときみの人柄によるものだったのでしょう。

仕事の面では、長年勤めていた会社を退職し、ずっと以前からの夢であった教師という仕事に就くために、猛勉強と大変な努力を重ねていましたね。
その努力の甲斐あって、夢だった教師になったきみ。教師の仕事は傍目にとても大変そうに見えましたが、自分の仕事について話すとき、きみはいつだって目を輝かせて楽しそうにしていましたね。そんなきみの表情からは、自分の受け持っている生徒の皆さんへの大きな愛情と、自分の選んだ仕事に対するやりがいと誇りをいつも感じさせられていたものでした。

仕事においても、プライベートにおいても、君にとってはいよいよこれからというときでした。今まで一生懸命積み上げてきたものがいよいよ花開き、実を結ぼうとしているまさにそのときでした。
ぼくたちはきみと、あまりにも突然な、永遠の別れをしなければならなくなりました。

神様、ちょっと彼を連れて行くのが早すぎるんじゃありませんか。
ぼくたちにはまだまだ彼の力が、彼の人柄が、そして彼の笑顔が必要なんです。


はやと君、つい1ヶ月前に一緒に行ったPUZZLEの親睦旅行、楽しかったですね。
一緒にカニを食べて、温泉に入って、ペンギンに癒されましたね。夜遅くまでくだらない話をして盛り上がりましたね。みんなでゲラゲラ笑ってはしゃぎましたね。そのたった4日後にきみが倒れて、そのままきみと二度と会えなくなるなんてこれっぽっちも思っていませんでした。まだまだ楽しい時間が続くことを、その時間をずっとずっと共有できることを、1ミリも疑っていませんでした。その旅行がまさかきみとの最後の思い出になるなんて、考えもしませんでした。

必死に引き止めるみんなの声も聞かず、きみは天国へと旅立ってしまいました。
せっかちにもほどがあります。一緒に猫カフェに連れて行ってくれる約束はどうなるんですか。またみんなでアニカラしようと言ってたじゃありませんか。

きっときみはこう言うのでしょう。半笑で苦笑いをしながら「いやいや、しゃーないやないですか、あとはどうにかして下さいよ」と。


はやと君、ぼくたちはもうきみに会えない。もうきみと話をできない。
でも、きみの意思は、きみの笑顔は、ぼくたちの心の中に、ぼくたちと共にあります。
きみが急にいなくなってしまった悲しみはもう少し引きずってしまうかも知れないけれど、でも、前を向いて進もうと思います。いつかぼくたちがそっちへ行ったときに「やっぱりぼくがいないとダメですねえ」とドヤ顔で言われないように。
きみがやりたかったこと、きみが作りたかったもの、続きを作り続けていきます。だってそれはきみが愛したものだから。きみがこの世に生きた証のひとつだから。
そして、きみが誇りに思うようなぼくたちであり続けようと思います。


はやと君、安らかにお眠り下さいとは言いません。これからもきみのことをワクワクさせ続けてやろうと思います。
だから、どうか空の上からぼくたちのことを見守っていて下さい。

ぼくたちはみんなきみのことが大好きでした。
ありがとう。またね。

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泣かずに読めると思っていたが、実際に読み始めてみると、冒頭の「つい1ヶ月前に」の時点ですでにヤバかった。
なんとか持ちこたえたものの、後半はもうムリだった。でも頑張って最後まで読んだ。

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その後PUZZLEによるお別れ演奏。
はやと君の好きだったももクロの「行くぜっ!怪盗少女」に始まり、「海の声」「オーメンズ・オブ・ラブ」とはやと君との思い出の曲を演奏する。
1曲目の怪盗少女の時点で、はやと君の思い出が次々に浮かんできてあちらこちらで鼻をすする声が。
オレは怪盗少女はどうにか耐えたものの、2曲目は海の声。それでなくてもタダでさえ「くる」曲なのに、横にいるあきちゃんやまっちゃんたちがズビズビ泣きながら吹いているのがわかったので「ヤバい、気をしっかり持たないと泣いて吹けなくなってしまう」と思って前を見たら、指揮振ってるほんけさんが一番号泣してて、それ見てしまったらもうダメだった。中間部のヒメやんのソロあたりではもうすでに完全に涙腺決壊してた。



会えない そう思うほどに
会いたいが 大きくなってゆく
川のつぶやき 山のささやき
君の声のように 感じるんだ

目を閉じれば 聞こえてくる
君のコロコロした 笑い声
声に出せば 届きそうで 今日も 歌ってる
海の声にのせて

たとえ僕が おじいさんになっても ここで 歌ってる
君だけを想って

海の声よ 風の声よ
空の声よ 太陽の声よ
川の声よ 山の声よ
僕の声を 乗せてゆけ



涙をぬぐって、3曲目はオーメンズ・オブ・ラブ。
これもいろんな意味ではやと君との思い出の曲である。「もう1曲だけ頑張ろう」とメンバーに声をかけて指揮する。みんな泣き笑いの笑顔で演奏してくれた。

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天国のはやと君に届いただろうか。


それからはやと君の教え子の生徒さんたちの挨拶、教会の方の挨拶に親族代表の挨拶と続いて第一部は終了。
PUZZLEにはもう一度演奏の機会がいただけたので、「ムーンリバー」と「世界に一つだけの花」を演奏して退出させてもらうことにする。
はやと君のお母様には本当にとても喜んでいただけた。やってよかった。お母様にはお疲れの出ないようにご自愛いただきたい。


晩は中百舌鳥で「はやと君を偲ぶ会」の名目で飲み会。

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はやと君の席を用意して、はやと君の写真を置く。
はやと君も終始実に楽しそうな様子にみえた。オレたちも楽しかった。
今日の演奏やオレの挨拶の感想、はやと君の思い出話など話は尽きず、泣いたり笑ったりしてみんなで飲んでワイワイすごした。


お別れ会に参列、演奏に参加、もしくは偲ぶ会に参加された皆さん、お疲れ様でした。思い出深い一日になりましたね。
駆けつけて下さったIWBOの関係者の皆さんもありがとうございました。PUZZLEの元団員の方も、近くの方も遠方の方も、よく会う方も10年ぶりくらいに顔を見る方も、来てくれて嬉しかったです。元団員や関係者に声をかけてくれた皆さんもありがとうございました。はやと君も喜んでいたことでしょう。

明日からは前を向いて笑顔でまた進んでいきましょう。

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