ミズーリ州の小さな町エビング。雑貨店で働く中年女性ミルドレッドは去年娘を殺されたのだが、捜査が全く進展していないことに憤りを感じていた。そこで、現場そばの三枚の立て看板に警察への抗議を表した文章をデカデカと貼り付けた。「レイプされ殺された」「ウィロビー署長、何してる」「まだ捕まっていない」…このキツイ3つのセンテンスは、たちまち町の話題となり、当のエビング署の署長ウィロビーも困惑するばかりだ。ウィロビーを尊敬するダメ警官ディクソンは、なんとか看板を取り下げさせようとミルドレッドに圧力をかけていくのだが…
来月のアカデミーで本命と目される「スリー・ビルボード」、観てきました。もちろん素晴らしい作品だったのですが…
以下、ネタバレビルボード。


ミルドレッドの娘の事件がキッチリ解決するようなクライムスリラーを期待している方には申し訳ないけど、思った感じの映画にはなっていません。それはあらかじめ知っておいたほうがいい。本作は、本来なら心の拠り所となるはずの警察や地域住人たちを敵に回してしまった被害者遺族の戦いのドラマであり、そんな遺族とのトラブルと喪失感から自分を見つめ直した警官の再生のドラマです。同情したくなるキャラがいつしか痛々しく思えて、死ね!と言いたくなるゲスキャラを、いつしか心から応援してしまう、観客の感情を揺さぶるスピードが半端ない作品でした。ウィロビー署長の手紙、俺2通とも泣いちゃいましたよ。
フランシス・マクドーマンドは流石の鉄火女演技でサイコーでしたね。しかし、何と言ってもディクソンを演じたサム・ロックウェルですよ。彼にはほんと、オスカーを獲って欲しい!
地味ですが、キャラの味や展開の不透明さから映画的面白さが保証された逸品。超オススメ!
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