ジミー・ローガンは、フットボール選手として将来を有望視されていたが、脚の怪我で引退を余儀なくされ、炭鉱夫として働いていた。今は採掘の腕を買われ、サーキット場の地下に潜り陥没修理の現場で作業中だ。その弟のクライドは、イラクに出征して左手を失い、不自由ながらもバーテンとして働いている。ある日、ジミーは突然現場をクビになり、失業してしまった。そこで思いたったのが、サーキット場の金庫から現金を強奪する計画。クライドと、変人爆弾マニア・ジョーを仲間に引き入れて実行に移そうとするのだが…
「ローガン・ラッキー」。ソダーバーグの監督復帰作。
「オーシャンズ11の監督作品」という売り方をしていますが、まぁ、この宣伝は正解。テイストが似ていますからね。ただし、オーシャンズが甘いイケメン・スターを揃えてオシャレに泥棒するのに対し、こちらは舞台は南部、チャニング・テイタムにアダム・ドライバーにダニエル・クレイグですから、ルックスは甘さと無縁。というか、偏差値がかなり低そうな面々で、インテリでキザなソダーバーグ映画とは思えないお膳立てなんですが…
いろんな意味で裏切られる楽しさがあって、なかなか良かったと思います。
以下、ネタバレ・ラッキー


本作は、とにかくメイン3人のアンサンブルが爽快。
チャニング・テイタムが外見的イメージに反して、まぁ、冴えてました。チャニングがこんなにアタマいいなんて誰が想像します?その意外性が◯でしたね〜。しかも、ツイてない人生を送ってる男…という風体ですが、こいつかなりツイてますよ。50パーセントの知恵と50パーセントの運、そして欲張らない。これが必勝の方程式かも知れません。
ドライバーさんは、何を考えてるのかよくわからないヌボーっとした感じでいつも通りですが、兄貴に従う従順さが可愛いですね。
そして我らが007、ダニエル・クレイグですよ。アタマ悪そうで凶悪そうな面構えなのに、実は結構ジェントルで、博識。化学式解説シーンは爆笑しちゃいました。彼の弟たちも、見た目に反してキッチリ仕事をしますしね。
こういうケイパーものって、最後で躓いたり、内部分裂したりがお定まりですが、そうはならない気持ち良さが最大の魅力。「ダメダメなようで、意外とデキるし、意外と運もいい仲良しグループ」ものとして、職種は違うけど、沖雅也の「俺たちは天使だ!」を思い出してしまいました。あと、「カントリーロード」がまた最高の涙腺起爆剤。ソダーバーグらしいオシャレ感はあまりないけど、大作ヒット作に飽きた11月末の映画としては、合格点です。
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