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2017年05月31日11:08

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【タヌキぺディア日本語版】擬似革新

まあ私の造語。誰も使っていない。
ソ連崩壊で社会主義が求心力を失った後、新しく出てきた諸々の動き。
55年体制では自民党一強体制のもとに「社会党」「共産党」という「革新政党」が大衆の不満の受け皿として機能していた。また「民社党」「公明党」のような中道政党もある程度受け皿となってきた。
しかし、ソ連崩壊を機に「社会主義はだめ」という考え方が優勢になり、「革新政党」は勢いを失い、社会党は看板を変えざるを得なくなった。

変わって出てきたのが「擬似革新」である。
「新党さきがけ」(武村正義)や「日本新党」(細川護煕)「新生党」(小沢一郎)というのが先駆であると思う。社会党、民社党、公明党を含めて細川内閣を生んだ。擬似革新は「改革」という旗印を使う。「革新」が社会主義を連想させ、抵抗感が強いのに対し、根本的な国家体制の変革を連想させない「改革」は新しい「錦の御旗」となった。細川内閣では「政治改革」(実態は選挙制度改革)が目標とされ、小選挙区制が導入された。
それと軌を一にして「新自由主義」的「改革」という動きが表面化してきた。細川内閣当時の小沢一郎はまさにその先駆であった。財政再建、規制緩和による「小さな政府」という考え方である。
次いで「保守政党」であるはずの「自民党」の中から「擬似革新」的な動きが出てきた。「自民党をぶっ壊す」をスローガンに出てきた小泉純一郎である。従来型の自民党を守ろうとする野中広務を破って、総裁選に勝ち、「郵政民営化」を旗印に新自由主義的「痛みをともなう改革」を目指し、従来型の自民党政治に「抵抗勢力」とレッテルを貼った。小泉政権こそ、「擬似革新」の典型と私は考える。「擬似革新保守」という方向は安倍、福田、麻生…と現在に至るまで続いている。


その一方で、大阪で新しい擬似革新の動きが出てきた。橋下徹の「大阪維新の会」である。大阪は大都会で元々革新勢力が強かった。「反東京」という思いもあったと思う。しかし「革新」はもはや求心力を持たない。
そこに橋下が出してきたのが「大阪都構想」である。これは東京に対する対抗心を持つ大阪人のツボにはまった。実態は非常にたわいのないものだが、一種の「改革」のような気分が醸し出される。それで実態は、自民党の補完勢力であった。「大阪維新」という一種「反東京」「革新的」な風味で大阪の有権者を取り込むことで、実質的に新自由主義、国家権力拡大の方向では自民党と歩調を合わせる。これも典型的な「擬似革新」ということがいえよう。

さらに東京にも擬似革新的な地域政党の動きが始まっている。小池百合子の「都民ファースト」の会である。小池自身、自民党を離党していないにもかかわらず、新党への動きを強めている。都議会自民党をスケープゴートにするが、安倍総理はじめ自民党本部は敵に回していないのがポイントである。本当に化かされては、いけない。
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