新聞・テレビでは今日も加計学園獣医学部がどーのこーのと騒いでいます。いわく「公正であるべき文教行政が、政治権力の介入で歪められた(のか?)」といったお話のようです。
一方、文化庁(文部科学省の外局)と文化審議会(文部科学大臣及び文化庁長官の諮問機関)をめぐって、加計学園問題どころではない不明朗な政治家の介入が進行しています。
いわゆる「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産に登録するため、日本政府によるユネスコへの推薦を要求する、「『百舌鳥・古市古墳群』の世界文化遺産登録を推進する議員連盟」を名乗る政治屋集団が、永田町・霞ヶ関界隈をウロチョロしているのです。
本当に政治家の圧力があったかどうかもわからない加計学園問題と違って、こちらは政治家の介在がはっきりしています。当人たちが「ガッツリ言うてやりましたで!」って写真付きでアピってるんですから↓↓
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「百舌鳥・古市古墳群 世界文化遺産登録に向けた要望について
菅内閣官房長官、松野文部科学大臣、宮田文化庁長官への要望を行いました」</em>
http://www.city.fujiidera.lg.jp/rekishikanko/sekaiisan/1484881180566.html
今年の一月六日、「議員連盟」構成員が、大阪府知事・堺市長・羽曳野市長・藤井寺市長と連れ立って要望書を提出に行った、という記事です。なお、記事中に出てくる「宮本衆議院議員」とは、日本共産党(!)の宮本岳志議員(衆院比例近畿)のことです。
「議員連盟」発足時(平成27年3月)の構成員名簿は↓こちら↓から(その後めでたく落選した人や、大阪市長に転身した人もいます)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1940953112&owner_id=5141166
自民党・民主党(当時)・公明党・維新の党(当時)・日本共産党の、大阪を中心とした近畿圏選出議員によって構成されています。自称・国壊議員の辻元清美さんや、自称・最強保守の長尾たかしさんも入ってますね^^
<strong>日本政府によるユネスコへの推薦枠は、文化審議会の世界文化遺産・無形文化遺産部会で、学者らによって専門的見地から審議され選定されるというタテマエになっています。国会議員が文化庁に押しかけて要求するような類のモノではないはずです。こうした行為は、そもそも世界遺産条約の趣旨を逸脱しているのは明らかです。</strong>
(なお、文化審議会世界文化遺産・無形文化遺産部会に集う「専門家」の先生方にしても、実はそれほど高尚な人々ではなく、誘致自治体相手にせっせと小商いに励む連中であることは、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1941814399&owner_id=5141166 を参照してください)
ところで、「議員連盟」構成員と四首長が提出した「要望書」は、短い文章ですが、彼らの「百舌鳥・古市古墳群」観を簡潔に示しています。
http://www.city.fujiidera.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/41/290106m.pdf
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>「百舌鳥・古市古墳群」は、わが国の古墳時代(3世紀中頃〜6世紀後半)を代表する、王とその関係者たちが埋葬された墳墓であり、古代国家形成過程という人類史上の重要な段階に造られた巨大王墓の顕著な事例として、また古墳時代の文化の稀有な物証として顕著な普遍的価値を有しております。</em>
今さら言うまでもなく、いわゆる「百舌鳥・古市古墳群」は、仁徳天皇陵(大阪府堺市)・応神天皇陵(同羽曳野市)・仲哀天皇陵(同藤井寺市)をはじめ、その多くを皇室御陵墓が占めています。造営時から現代まで、長い歴史と文化的営為を紡ぎ、現在も皇室の祖先祭祀がおこなわれています。ところが世界遺産推進派にとっては、「古墳時代を代表する、王とその関係者たちが埋葬された墳墓」でしかないのです。
このような、不敬にして非文化的な、「百舌鳥・古市古墳群」世界文化遺産登録運動に断固反対します。
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