「アサド政権に化学兵器を使用するメリットはない。化学兵器使用は 北朝鮮にプレッシャーをかけるための アメリカの自作自演」みたいな意見を見た。果たしてメリットないのだろうか。
反政府勢力の最期の拠点イドリブさえ陥せば、アサド政権がシリアの唯一の政権となる。諸外国のこれ以上の干渉を防ぐためにも、可及的速やかに陥落させたい。しかし地上戦では被害が大きすぎるので、できることならば空爆で済ませたい。
建物や遮蔽物の多い都市部なので、精密爆撃では効果は限定的。無差別爆撃は国際世論を考えると出来ない。
で、そもそも第一次世界大戦で 塹壕の攻略のために使用された毒ガス等の化学兵器。遮蔽物の多い都市部攻略には向いているし、かなりの恐怖心を植え付けることもできる。無差別爆撃は誤魔化しようがないけれど、化学兵器であれば「反体制派が貯蔵していたものが漏れ出した」と誤魔化すことができる。
化学兵器使用によって、アメリカが介入してくる可能性は確かにある。しかし、反アサドで凝り固まっていたオバマ政権のときでさえ、化学兵器使用の疑いがあっても、直接的な介入はしてこなかった。これまでアサド政権の後ろ盾であるロシアに 友好的な発言の多かったトランプ大統領。介入してくる可能性は オバマ政権のときより下がっていると考えるのが当然。
とか考えてくると、アサド政権が化学兵器使用というのは、そんなにおかしな決断でもないのかなと。むしろトランプの唐突なキレっぷりを予想するほうが難しいだろうと。
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