阪神・新井良太内野手(33)がキャンプ休日の10日、高知・安芸でインタビューに応じ、進退をかけて今季に挑む覚悟を明かした。打率1割台に沈んだ過去2年の反省を生かし、打撃改造に着手。14年オフに阪神を自由契約後、昨季はMVPに輝いた実兄の広島・新井貴浩内野手(40)のように、V字回復のシーズンを送る。
―今年は目の色が違う。
「今はもう正直、危機感、不安感しかないんです。オフからずーっと、そういう気持ちを持ってやっていますね。毎年そうなんですけど、やってやるぞ! という気持ちよりは、悲壮感がありますね」
―昨年までと違う。
「違いますね。この世界は1年1年が勝負というのはありますけど、本当に2年間駄目で、今年駄目だったらタイガースとしてはクビだと思う。そのぐらいの覚悟を持ってやっている。秋季練習の時からこれで大丈夫かな、これで大丈夫かなと必死になって過ごしているという感じですね」
―打撃フォームも大きく足を上げるのをやめ、テイクバックもコンパクトになった。
「変えましたね。みんなには『動きが静かになった』『スムーズになった』とか言われますね。自分としては感覚的なところなんですけど。誰かを参考にしたというよりは、自分で見つけて『こうやってみようかな』という感じですね」
―狙いは?
「上下動とか頭の移動とかをなくして、確率を上げようと。当たればちゃんと飛ぶわけですから」
―阪神移籍1年目の後半は大きなフォームで4番も任されていた。
「確かにそうですね。あの当時は自分が勝ち取ったチャンスではあったと思うんです。でも、今は若い子もいるし、あそこまで猶予のある打席をもらえないと思うんです」
―年齢的にも1打席1打席の勝負になる。
「そうですね。だから、今やっているのは、いかに確率を上げるかというとこですね」
―一発長打が魅力の選手。
「それが自分のスタイルだと思うし、もちろん長打を求められるタイプの打者というのは分かっているんですけど、からっきし当たらなくて、10の1(10打数1安打)とかでは駄目じゃないですか。ここ2年間は代打が多かったのはあるにしても、1割台という打率なんで。今はその中でやっていくという感じですね。後ろにつなげられる、期待感の与えられる打席が多くなればと思っています」
―日々の練習から考え方が変わった。
「変えてますね。今はそれを染みこますために、練習からやっているんですけどね。僕はこうやって(打った後に体がそりかえるしぐさ)打つ癖があるじゃないですか。イメージで言えば、今は体の中でスイングができるように。角度が良ければ打球は上がるじゃないですか」
―兄の広島・新井選手からは何か言われたか?
「兄貴も僕の立場が厳しいのは分かっているじゃないですか。だから『覚悟決めてやることは大事。危機感とか、そういう気持ちを持ってやることはいいと思うよ』と言ってくれています。これで駄目ならしゃーないじゃないですけど、僕も腹を据えて、覚悟を決めてやらないと、もう駄目だと思うし。そういう1年になると思います」
◆新井 良太(あらい・りょうた)1983年8月16日、広島市生まれ。33歳。広陵高から駒大に進学し、05年に大学・社会人ドラフト4巡目で中日に入団。08年にウエスタン首位打者。10年オフに水田とのトレードで阪神入り。12、13年は2年連続2ケタ本塁打。昨季は46試合に出場し、打率1割5分4厘、3本塁打、8打点。1軍通算613試合で打率2割4分、40本塁打、151打点。188センチ、97キロ。右投右打。
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