17世紀。布教と共に恩師フェレイラ神父の消息を得るため日本に渡った二人のポルトガル人神父…ロドリゴとガルペ。ガイド役の日本人キチジローの案内で長崎の小さな村に到着した彼らは、奉行・井上が施行するキリシタン弾圧の実際を目撃する。自分らを匿う隠れキリシタンたちが殺されないようにと、別行動を取ることになった二人だが、五島に渡ったロドリゴはキリシタンたちと共に捕縛されてしまう。彼は井上直々に棄教を勧められるのだが…
「沈黙 サイレンス」。日本人には馴染み深い原作を、スコセッシ監督が映画化。内容が内容だけに、グッドフェローズやウルフオブウォールストリートのようなケレン味は皆無。どころか、音楽もほとんど流れず、映画じたいが沈黙の雰囲気でした。
結論を先に言うと、とにかくマストな一本ですよ。観るべし!
で、以下ネタバレね



原作のストーリーラインとテーマ性からして、全く異なるんですが、私はタクシードライバーを思い出しました。靄の中からゆっくり船が現れたり、霧と土煙の中から井上の馬列が現れたりなんてショットは、スチームの中から現れるイエローキャブみたいだし(笑)
それはコジツケとして、とにかくクライマックスの映画的破壊力ですよ。逆さ吊り5人を前にしたロドリゴが、初めて「沈黙」の破られる瞬間を得るという…あのシーンで、俺、涙腺決壊しちゃった。トラビスのカチコミに勝るとも劣らないあのクライマックス。そこに至る二時間は、大いなる「タメ」だったのだなぁと。
キャスト陣は、もう文句なし。特に窪塚洋介の圧倒的な存在感。そしてイッセーさんの実在感…ステレオタイプな悪役じゃない井上、非常に魅力的です。
ガーフィールドくんもドライバーくんも良かったし、大満足でした!
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