ご当地B級グルメが全盛だった数年前、ウチの地方でもブームに乗ろうということで、「しじみの汁焼きそば」というメニューが考案された。県内のB級グルメの中でも全国レベルの知名度である「つゆ焼きそば」を換骨奪胎して、つゆの部分を、地方の特産品であるしじみ貝の汁物でやってみようというアイディアだった。
で、その試作品が地域イベントで提供されて、当時の私も食べたのだけれども、それはわりと微妙な感じだった。味付けに関しては、個人の好み次第だとしても、最大のセールスポイントであるしじみ汁に、焼きそばを炒めたときの油が浮いて、しじみの風味を壊していたのは、ちょっと見過ごせない問題点。
その翌年か翌々年に、同じイベントで食べた改良版は、確かに遥かに旨くはなっていたのだけれども、やはり炒めた油の問題はクリアできてはいなかった。麺を炒めずに汁に絡めたらどうだろうか…と思ったのだけれども、よく考えてみたら、それは「しじみの汁やきそば」ではなく「しじみラーメン」であって、もう30年以上前からある定番メニューだろうと。
で、北海道まで新幹線が開業した今年、県内の地域振興と観光促進のイベントが開催されることになって、「地域の自慢のメニューが勢揃い」のところで、ウチの地方のコーナーを見たら、そこに載っていたのはしじみの汁やきそばではなくて、しじみラーメンだった。結局、そこに行き着いてしまうよなと。
ちなみに、ほぼ同時期に近隣の自治体が立ち上げた新名物「ヒラメのづけ丼」や「メバル御膳」は、普通に定着している。あまりB級っぽさにこだわらなかったのが良かったのだろうか。まぁあの当時は本当にB級全盛期だったわけで、B級路線にこだわってしまうのも、どうしようもないことなのだと思うけれど。
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