この会を主催しているのは、女性ライターの鈴木真弓さん(53)だ。
「県内の造り手、売り手、飲み手を繋ぐ縁にも恵まれ、手助けができ
たと思う」と語る。静岡酵母を用いた県産の日本酒が脚光を浴びた
1986年の全国新酒鑑評会から10年後に設立。
「静岡県の地酒は都内の酒店で注目されていたが、県内での知名度
はまだまだだった。酒蔵も広報より、良酒の生産に注力していた」と、
振り返る。
会は講演会や蔵元見学会を定期的に行ない、地酒の魅力紹介に
務めた。酒米の田植え体験などを通し、蔵元や酒米農家、流通関係
者と日本酒ファンの交流を促した。会員数は120人前後で推移。地道
な努力が実を結び、初心者の参加が年々増えた。触発されて飲食店
や酒店も、地酒の普及イベントを企画するようになった。「静岡deはしご
酒」を2009年に立ちあげた山口登志郎さん≪57≫は「会の活動を
参考に、参加店同志で話し合って企画した」と話す。日本酒研究家で
県清酒鑑評会審査員の松崎晴雄さん≪55≫は「消費者と酒蔵の間に
顔の見える関係を築いたのは、静岡の地酒文化の財産」と貢献を称えた。
同会は15日、静岡市内「あざれあ」で、松崎さんと神沢川酒造場の望月
正隆社長≪54≫を招き、記念講演会を開く。
鈴木真弓さんは「日本酒の生産技術の高さを若者に伝えたい。地酒に
まつわる妙年や自然環境につても掘り下げたい」と話した。
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