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2016年02月25日01:07

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平成のウルトラマンと平成の仮面ライダー【前編】

ウルトラマン“平成3部作”はやっぱり名作だった! 最新作公開前に改めて見てみた
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アテクシが以前勤務していた会社は、アニメやら、特撮やらのコンテンツで商売をしている
広告会社で、お得意さんはBANDAIだとかタカラとかトミーとか玩具会社やお菓子の会社が
多かった。今から二十年位前のことである。
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コノ手のコンテンツの頂点は言わずと知れた「ウルトラマン」と「仮面ライダー」の
男の子の2大ヒーローである。
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当時、アテクシの勤務していた読売広告社のパートナーは、ガッチャマンやタイムボカンを
生み出した「タツノコプロ」だったが、時代の趨勢か、飽きられてきており
読広のタツノコ離れ、タツノコの読広離れが囁かれ、
お互い水も漏らさぬパートナーシップにも隙間風が吹き始め、
それらに代わる売れる強力なコンテンツの開発・発掘が急務として望まれていた。
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ここにきて悲願である男児玩具最強コンテンツ「ウルトラマン」奪取プロジェクトが
始まろうとしていた。

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とはいえ、既にBANDAIと円谷プロとの関係は直にアリ、放映化権は円谷プロにあるものの
実際はTBSが握っていると言っても過言ではない状況だった。

何より、円谷プロは東宝とTBSによって出来た会社といっても過言でないほどその繋がりが
深かった。ウルトラマンを作った円谷一氏、実相寺監督、飯島監督らは元はTBSの社員で
あったからだ。
更にタチの悪いことにTBSといえば、在京KEY局の中で電通べったり度が最大の局で
すぐに電通さんにご注進通報スマスタがゆくシステムが出来上がっている。

ウルトラマンというコンテンツに手を伸ばしたのは、何も我々が初めてではない。
先人達も数多討ち死にしてきて死屍累々の戦場なのである。

何より先人達はウルトラマンの放映枠、以前は宣公社が持っていた「隠密剣士」という
武田製薬枠をTBSと電通が引っぺがし、「ウルトラQ」にした経緯を目の当たりにしてきた。
上記の理由で円谷プロ/ウルトラマンという牙城は聖域としてアンタッチャブル状態であった。


当時、まんもちゃんは官公庁担当のチームに飛ばされ、日々之、入札対応〜プレゼンの
毎日を送っていた。総務庁(現在の内閣府)から農水省まで、一件数十万のポスター印刷から
数億円の政府広報まで時には赤字覚悟で見積もりを出すことも、、、
まぁ、宝くじは買わなきゃ当たらない。当たってから考える的な対応で無いと、とてもじゃないが
官公庁相手にはやってられない。

ある日、当時の通産省(現在の経産省)とその外庁である資源エネルギー庁のキャンペーンの
コンペの話が公示された。競合は広告代理店上位10社。通産省にしては珍しく年間数億円の
キャンペーンだという。今で言う「クリーンな代替エネルギー」キャンペーンの走りで太陽光発電
、風力発電、地熱発電等の理解促進及び啓蒙が趣旨だった。


【当時の通産省 NEDO広報担当 後の大阪府知事さんであるw】


さんざんブレストした挙句、まんもちゃんチームが出した結論は、マトモにいったんじゃ
どーせ勝ち目は無いのだし、どうせなら馬鹿馬鹿しく派手に散ろうということになり、
ダメ元で、「ウルトラマン」を提案することにした。
と、いうより我々も先人達に習い一度は円谷に手を出して討ち死にして見たかったのだ。
さっそく、円谷プロに打診すると、未だ他所の代理店からはオファーは無いとのこと。


ウルトラマンでオファーして見ると先方からは、そういう趣旨なら、ウルトラセブンの方が
社会派っぽくて大人向けですよと逆提案があり、その提案を受けて「ウルトラセブン」で
単発の番組を作り、それを主軸にキャンペーンを展開することにした。
当時、最後のウルトラマンシリーズ「ウルトラマン80」から、十数年が経過していた。

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それから、1ヵ月後結果発表があり、当社に決定したことを先方から告げられた。

さぁ、それからが大変だった。

円谷に報告を兼ねて打ち合わせに行くと、連中は浮かぬ顔をしている。
「TBSさんが何て言うか・・。」
実は、彼らは我々が行くより早く、(電通→)TBSから結果を知らされていた。

我々も、プレゼンテーション中は、TBSに「単発仮番組X(未定)」として枠だけのオファーに留め
内容が電通側に漏洩するのを防いでいた。

案の定、TBS側からも、読広さん「ウルトラマン」に関するものはウチを通して貰わないと等と
ウチの媒体局の局担当通して嫌味を言って来ていた。
しかも、当初の金額の倍を払えなどと言う。明らかにプレゼンに負けた電通の嫌がらせである。

それから、円谷に日参して口説きの日々が始まった。
前述の通り、円谷とTBSの縁は深い。これが電通や博報堂なら、恫喝一発で
話は済むのかもしれない。だが、我々は違う。
しかし、一縷の望みというか、勝ち目が無いわけではなかった。

当時円谷プロは、多くの負債や借金、訴訟ごとを背負い込み、タイのチャイヨーとかいう
会社に借金して、ウルトラマンの海外版権まで売っパラっていた。
そして、最後のウルトラマンシリーズから十数年が経過して、新作も作れず
とりわけお子様や小さなオトモダチから、ウルトラマン達は忘れ去られようとしていた。
彼らとしても、ウルトラマンシリーズを作りたいのだ。
ただ、先立つものが無い。そして過去のしがらみとの雁字搦めとの葛藤である。

ここで、十数年ぶりにでも復活させ、ONAIRさせないと、二度とウルトラマンは、
子供たちの進化に追いつけませんよと得々と口説いた。

TBSの面子に義理立てして、このまま旧ウルトラマンシリーズと心中するか?
例えTBSがゴネても、我々が別の局で放送枠を用意します。
我々を信じてもらうか?と詰め寄った。

一般の視聴者の方にはカンケー無いことかも知れないが、TBSの門外不出の
コンテンツであるウルトラマンシリーズが、例え単発のワンポイントであれ、
他局でONAIRされるというのは、当時としては業界ではちょっとした一大事になっていた。

結局、円谷プロも根負けして、折れてくれ我々に懸けてくれることとなった。
先人達がなし得なかった広告代理店がウルトラマンシリーズ製作に関わった
第一号案件である。

その後、親会社筋である読売・日テレグループの全面協力を仰ぎ
「平成ウルトラセブン」三部作の制作が始まった。

条件としては、前作の世界観はある程度踏襲しつつも、設定も新たにすること。
まぁ、ケッコーこれが難しい。
更に内容はお約束通りに代替エネルギーに関することに絡ませなければならない。
その上、25年ぶりに円谷プロの最高傑作「ウルトラセブン」を
平成の世に蘇えらせねばならないのである。

そうして、出来上がったのがコレである。
「平成ウルトラマンシリーズ」に先立つプロトタイプ
「平成ウルトラセブン 三部作」




【グッド(上向き矢印)太陽エネルギー作戦】

【グッド(上向き矢印)地球星人の大地】




今日はココまで。 以下、後編に続く。
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